受験生の残り時間は確実に減っていく | これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

桜の季節である。
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こうして夜桜を眺めながらの散歩などは、まさに至福の時間であろう。
受験が終わり、入学式を終えた新入生は、今夜などは新歓かもしれない。
楽しい時間だ。

さて、高校2年生、いや正確には新3年生の皆さん。
まもなく春休みが終わろうとしているが、この春休みはどのように過ごしましたか?

実際のところ、新歓を楽しむ先輩たちのなかで受験において悔いを残したものは少なくない。
その多くは、

もっと早く始めればよかった

であろう。

確かに難関大学に合格することは簡単ではないが、そのレベルのたどり着くために絶対に必要な条件は「残り時間」である。

合理的で有効な勉強法はかなりの時間短縮にはなるが、それとてやはり「残り時間」は少しでも多いほうが良い。
この場合での少しでもとは、「1日」でもという意味であり、これから数カ月後の受験直前における「1日」の価値を知った時に、この時期に失った「1日」を大いに悔いることになる。

ところが、受験生の多くは、この時期の「1日」をないがしろにする。
受験直前であろうと、この時期であろうと「1日」の長さは変わらないが、この時期にその価値にしっかりと気が付けるかどうかで、最終的な結果は大きく左右される。

来年のこの時期にも桜は満開になる。
その桜をどのような気持ちで眺めるかは、今の時期にいかに「1日」を大切にするかにかかっているのではないか。

むろん、すでに戦いを始めている受験生もたくさんいる。
当然ながら、今日の「1日」を無駄に過ごした人は、始めている受験生に確実に負ける。

春休み前に、私の「30日間記憶の定着法」で英単語に取り組んだ人がいる。
たかが英単語かもしれないが、この勉強法は30日間連続で毎日取り組まねばならない。
それを3月10日から始めた人に、何もせず同じ日々を過ごした人がどうして勝てようか?

1年後の桜の頃に、後悔は確実にやってくる。
むろん、それも自分の選択であり仕方のないことだが、本当にそれでいいのだろうか?
日本史だって、すでに5月の第1回全統マーク模試への取り組みを『テーマ別日本史解説集』を使って始めている人もたくさんいる。
きっとその多くは偏差値で60や70は確実だ。
ましてや浪人生は、昨年度から継続中だ。

高い志を口にするにはよい。
だが、この時期に無為な日々を過ごせば「残り時間」は確実に減り、同時に志を実現できる可能性もどんどん減っていく。

いますぐでもよい。
そのことに1秒でも早く気が付き、取り組みを始めるべきだ。
現実には「不合格」はもうすぐそこまで迫っている。

あなたは「残り時間」を本当に意識していますか????

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