「批判的思考ってなんですか?」
こんなことをよく聞かれる
批判的思考はクリティカルシンキングと呼ばれる
「批判的って悪口を言うこと?」
そんなふうにも思われがちだ
批判的思考力とは
当たり前を正解と思ったり
常識を当たり前だと思ったり
正解こそ間違いないと思うことを
「疑う」ことだ
「つまりいくつも答えがあるってやつですか?」
なんだか、それも短絡的で違う
そんな単純なマニュアル的なものではない
これからAI時代を迎える
いや、既に突入していると言っても良いであろう
「AIが普及すると、仕事がなくなるぞ」
そんなふうに高校生に伝えたりする先生も多いけど、これは「批判的思考」は言えない
ただ、どこかで聞いてきた言葉を「生」のままに伝えているだけだ
この「生」は「批判的思考」とは対象的なもので、「正解」であったり「描写」である
批判的とは「疑う」ことである
ならば最低でも
「仕事がなくなる」
とはどのようなことであるのか、批判的に「疑問」を持つところから始めなければならない
例えば、全員が仕事がなくなると言うのは、全員が収入がなくなり、失業することになる
しかし経済学において、失業率の上昇と言うのは必ず不景気になってしまう
つまり、商品の購買力が低下し商品が売れなければ、企業は存在を脅かされるからだ
一方で、AIが効率的に金銭を生み出し、ベーシックインカムが実施されるようになり、働かなくても購買力が低下しないとする
しかし、それは人間としてのモチベーションや自己肯定感を下げ、何よりAIに「支配」されることにつながる
つまり、クリティカルに物事を考えれば、仕事がなくなることよりも「支配」されることの方が問題であり、実際は、一部の仕事を除いて、仕事が効率化され、短時間化されるだけであって、仕事がなくなるわけではない
一方で、「頭脳労働」はAIが請け負うために、人間の仕事は「感情労働」が主なっていくかもしれない
そうなると、人間に必要な能力とは、過去の時代とは大きく異なり、そのための学ぶ内容や学び方を、大きく変化させなければならない
そうしたときに、学校教育の学びはどうであろうかと「疑う」
今の教育は、未来思考であれば、過去とは全く別のものになってなければない
タブレットを使ったり、パワポを使ったりといった問題ではない
それは単なる手段だ
「探究」と名のついた「調べ学習」の授業なんて昭和と同じだ
昭和だって、班に分けられ、先生からテーマを示され、「図書館」(タブレット)で調べコピペし、コピペ内容をどうまとめるか「ディスカッション」して、それを「模造紙」(パワポ)に色鉛筆でまとめ、それを黒板に貼ってプレゼン、絵の出来栄えで良く評価になった
いまも昔もやってることは同じだ
先生と生徒が「ディスカッション」をしないのもいまも昭和と同じだ
膨大な知識をたくさん知っているものが、偏差値が高くなり「頭がいい」と評価される
しかし、学びが批判的思考力の育成や論理的思考力の育成に大きく変化した時、大人から見て学校の学びは
「昔、こんなの習ったわよね」
「勉強とはこんなものだ」
「懐かしい」
と言うものでは全くなくなるはずだが、いつも「懐かしい」
そうなると、未来はクリティカルではなく「支配」だ
昨日、サザンオールスターズのライブに行った
アリーナで見ることができたライブは、本当に素敵な時間だっだ
サザンの桑田さんは、年を取っていろいろと変化していた
それは衰えといった変化ではなく、おそらく社会への「使命」を想っているのではないか
自分の持っている力を
良き社会のために
そうした「使命」を感じているのではないか
歌詞からそんなことを強く感じた
社会がいい意味でも悪い意味でも、急激に急速に変化している
何かを指導する側も、急速に急激に変わらなければならない
残念ながら「経験」の価値は下がり、「思考」や「創造」「挑戦」の価値は上昇している
年齢に関係なく
夢を追えるし
「変化」は未来を創る
だからこそ、自分の使命を発見し、自分の使命を想像し、自分のできることを、「新しい未来」のために役立てなければならない
「経験」の価値が下がるのは、年齢が重なるほどつらいかもしれないが、新しいことはいつも楽しい
桑田さんは私より年上で、なおかつ「新しい未来」を創る「挑戦」をしている
その影響力を良い社会のために使おうとしていおる
きっと人生の最後まで音楽を続け「挑戦」の旅をする
かっこいいなと思う
未知への「挑戦」は楽しく、なにより未来志向で夢がある
疲れることも多いし、心折れることも少なくない
でも「新しいことへの挑戦」と「教えること」が、心と体を癒し、勇気と元気を与えてくれる
サザンオールスターズはきっとライブを続け、また夢の時間を創り
良き社会を目指す
私は「教ること」と「クリティカルシンキングへの道」を続け
良き社会を目指す
そうすればきっと
人生の最後まで成長し続けることができ
サザンオールスターズの50周年ライブで
飛び跳ねて歌うことができる