これでも元私立高校教員

これでも元私立高校教員

30年以上の教員指導を通じて、未来を担う子供たち、また大人の思考などをテーマに書き綴っています。
日本史と小論文の塾を主宰し、小学生から大学生、院生、保護者の指導をしています。

2017年12月1日 日本テレビ「スッキリ」

2026年の2月からスタートした「高校3年生日本史講座」。

4月10日には第8回を行い、その授業はすべてアーカイブされている。

2月から参加してくれたのは4名。

そのうち3名はオンラインであり、毎年のことだが、この講座は遠方から参加をしてくれる。

ざっと2か月間の授業が終了し、まだまだ結果に結びついていないが、それも毎年のことだ。

昨年も、日本史を学校の授業で受けていない生徒が3名もいたが、みな国立大学や早慶、MARCHに合格していった。

もちろん、その勉強法には「秘密」があり、指導者でも、それは簡単に思いつけるような方法ではない。

 

「覚えるしかないに決まってる」

暗記科目だという常識に縛られ、そう思い込むのはよくあることだ。

もちろん、そもそも暗記な得意な生徒もいるので、そうならばその長所を生かせばよい。

でも、暗記は得意じゃない、覚えるしかないなんて言われて困る、教科書も読めない、漫画も楽しくない、

もしそうなら、他者とは異なった発想の勉強法に取り組まなければ勝てない。

暗記が得意な生徒との競争に、「覚えるしかない」では、いつまでたっても勝てないのである。

 

そのための教材も、市販されるものを使用しているうちは、いつも「従来の常識」だ。

だから、自分で作った。

image

 

先日、ある高校生から聞いた。

「数学の塾の先生が、覚えない日本史なんてあるわけがない」

そういっていたという。

その先生の常識の中ではそうなのであろう。

 

ある高校生が言っていた。

「学校の先生が、日本史は流れが大切だ、って言うけど、流れの説明はあいまいでよくわからない」

流れ、って言葉はもっともらしくて便利だ。

先生に、一生懸命に聞けば、

「年号を覚えろ」

だった。

 

中学生が、中学3年生の全県模試を受けたそうだ。

この中学生には、「社会の勉強法」を教えた。

学校の定期試験では、70点くらいが多かったが、86点だったそうだ。

 

この「社会の勉強法」も、最近は教える機会が多くなってきたが、みんな初めて聞く勉強法であり、その新鮮さも加わり、興味深く聞いてくれる。

つまり、塾や学校では教えてもらえない。

常識に縛られていたら、そうした新しい発想は難しいからだ。

 

新しい方法を創り出し、それを試し、また修正し、結果に繋げる。

これは楽しいし、なによりクリティカルだ。

 

そんな日本史や社会の勉強法。

 

「あなたは、意外と勉強できないのね」

中学に入って、しばらくして先生から言われた。



確かに勉強はできなかったので、事実ではあるが、


「意外」


なんだか、期待されてたみたいだ。


当時、私の父親は南山大学の教授で、中学校のPTA会長。

中学2年生と3年生に姉がいて、ともに勉強がとてもよくできた。

姉たちには、何の非も無いのだが、入学する前から、その弟だと言うことが


「期待」


につながっていた。


人に期待される事は悪いことじゃない。

でも、過度な期待や、その期待通りにならない時に


「意外」

「がっかり」


なんて言われると、褒められないよりも心が折れる。


社会だけが好きだったので、評定が5。

すると先生は言った

「社会ができるのに、どうして他ができないの?」

褒められるよりも、できないことを責められた。

国語の点数で82点を取った。

担任の先生は、国語の先生だけど、82点を褒めるより、

「お姉さんはもっといい点数だったわよ」

なんだか叱られた。


少し悪いことをする。

普通には叱ってもらえない。

「お姉さんたちはそんなことしない」

「お父さんに恥ずかしくないの?」

こんな具合だ。


そもそも同じ人間じゃないのである。

親が誰であれ、なんであれ、子供は親と同じではない。

兄弟も同じではない。


新学期だ。

4月から受験生になった人もいる。

なかなか成績が上がらずに苦戦する人もいるだろう。

テストの点数が頑張って頑張って、

65点から70点上昇する

常に立派なことだ。


だけど

「どうして80点取れないの?」

そう言われてしまえば、心が塞がる。


名古屋にも優秀な高校がたくさんある。

旭丘高校

明和高校

向陽高校

菊里高校

千種高校

確かに、これらの学校に進学することができれば、きっと素晴らしい。

たくさんの努力の結果だし、それは大いに褒め讃えたい。

でも、みんなそうなるわけじゃない。


応援するのは素晴らしい。

励ますのは素晴らしい。

褒めてあげるのは良いことだ。


でも、あんまり人と比較して評価しない方が良い。

先入観で、過度に期待しない方が良い。


新学期

新入学


明るい季節であるべきだ。

そんな季節は、個性をちゃんと評価して、一人ひとりの人間性を尊重したら、子供たちにとって、もうちょっと学校や受験は過ごしやすいものになる。


3月4月は、別れの季節でもあり、出会いの時でもある。

昨日、1人の新中学2年生が、クリティカルシンキング講座を卒業して行った。

残りの中学2年間。

文科系の部活動と、そして高校3年生の受験を頑張りたいそうだ。

部活動の顧問は、名古屋市立中学校の「部活動ガイダンス」の、練習日程や時間のルールを守らないパワハラ系だが、それでもその部活動が好きで、高校でも続けたいと考えている。

教える人が模範とならなくても、好きな分野を嫌いにならない中学生は本当に素敵だ。

 

その中学生が、昨日で最後の授業だった。

美味しいジャムや、

クルミの入った和菓子をいただいた

 

最後の授業だったので、2つのことを伝えた。

 

1つは、これから先、受験もあるので「読まない要約」。

もともとは小論文の取り組みにために高校生に伝えてきたが、「国語」の偏差値が爆あがりする効果がある。

そこで、今回は、中学2年生の皆さんにできる限り伝えた。

また、より詳細を次回以降のクリティカルシンキング講座でも、そのほかの講座でも伝えていこうと思う。

 

「覚えない日本史」でもそうだが、当たり前や常識を疑い、誰も知らない世界にたどり着く、それこそがクリティカルだ。

 

もうひとつは思考のクイズ。

アメリカ国家安全保障局(NSA)の作成した問題のアレンジ

このNSAは1952年11月4日に結成されたインテリジェンス・コミュニティーの中核組織の一つであり(この時に現在の名称に改称)、公式では海外情報通信の収集と分析が主任務の組織。

 

そこから、

 

暗号解読

 ↓

第2次世界大戦

 ↓

日本軍の暗号

 ↓

アメリカ軍の解読

 ↓

コロンビア大学

 ↓

源氏物語

 ↓

京都大学

 ↓

東日本大震災

 

こんな疑問を繰り返し、ある人物にたどり着き、その人物の話をした。

ドナルド=キーン氏だ。

亡父と同級生のキーン氏は、コロンビア大学で日本語を学び、キーンはに日本語の通訳士官としてハワイの翻訳局に赴任し、戦争に翻弄されながらも理性を保ち続け、戦場における日本兵の人間性を尊重した。

戦後は、多くの通訳士官が日本への興味を失う中、父がアメリカに留学した期間と同じ時期に京都大学に留学し日本研究を続け『源氏物語』研究の大家となり、帰国後はコロンビア大学の教員となった。

 

東日本大震災によって多くの外国人が日本を脱出した。

しかし、キーン氏は日本永住を決意。

2012年3月8日、父の死の2週間前に正式に日本に帰化し、日本人として2019年2月24日に亡くなった。

その父の娘の一人が、長じてコロンビア大学の教員となり、廊下ですれ違ったキーン教授のオーラのすごさを私に話してくれた。

人とは異なる、

 

中学生は、これから自分の道を歩む。

そこには、大人の「当たり前」「昔から」が大きな壁として立ちふさがる。

確かにそうした存在は厄介だし、大きな障害になる。

それでも、きっとこの中学生は自分の道を歩み、そうした障害に惑わされない聡明さがある。

 

ドナルド=キーン氏は、こう語った。

「不思議なことに、和歌や物語には古来、地震や津波がほとんど出てこない。自然の無慈悲を嘆いて廃墟のまま放っておかないで、何度でもそれまで以上のものを立て直してきた。それが日本人です」

 

中学生は、そんな日本人として成長していく。

春になるといつもこのコマーシャルを思い出す。


昨日、東京に旅立った高校生が寂しいと言っていると名古屋の大学に進学する生徒が、笑いながら話してくれた。


一人暮らし。

初日

2日目

入学式までの間は知り合いもおらず、孤独な時間が続いている人もいる。

それでも、新しい環境の中で、はじめての一人暮らしに緊張と楽しみが交錯しながら生きている。


子供がホームシックになってるのを聞くと、親は心配だと思いながら、ちょっぴり嬉しくなったりもする。


そうやってみんな少しずつ大人になっていく。


新しい世界はいつも新鮮で、いつも不安だ。

やがては、その景色に慣れてしまう。

でも、慣れてしまったら、また新しいものを見つけていき、次の緊張や不安が待っている。

その一つ一つを乗り越えながら、前を向きながら生きていくことが、とてもまぶしい。


挫折することも小さな失敗もある。

でも、意外と数日すると、また元気になる。

辛さはずっと続かないし、

喜びも無限ではない。

大人だってたくさん失敗してる。


だから自分で見つけていかなければならない。


新生活

いろんなものを見て、

いろんな人と出会い、

いろんな経験をして、


良き大人になっていってください


#名古屋 #大人#一人暮らし

#4月

#尾崎豊 


3月31日
13年前の今日
26年間、勤めた学校を退職した



最後の日にずっと使っていた机を掃除していて、初めて担任をしたときのクラスの受験票を見つけた
16歳の一人ひとり見てるうちに涙が出た

今は
学校の先生なんて立派なものじゃないけど
それでも教える仕事だけはやめずに続けている

あの時、見つけた受験票は
今日も大事に机の中に保管している
あの15歳たちは、もう55歳
元気にしてるだろうか?