思考実験 「栓抜きはどこだ?」 | 感想記(アメブロ版)

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「栓抜きもってきて」
「それ何ですか」

上の内容は高卒の女性社員の研修でビール瓶の栓抜きがないのに気付いた時のやり取りなのだそうです。
これはとあるコラムでの話。
そのコラムでは核家族化が進み、客接待にせよ家庭内にせよ瓶ビールを飲まなくなった。
これはしつけにも影響が出てくるのでは?
というトンチンカンがことを書いていましたけどね。
生活の変化を「違和感」としかとらえず、合理的検証を全くせず、ノスタルジーのみで語る程度のコラムにはよくあることです。


さて、ここからが重要な話。

上記のケースで、

高卒の女性社員が栓抜きを知る

のはどのような場合でしょうか。

まず、瓶ビールで栓抜きを使うケースですが、これは多人数でビールを飲む場合にしか起こりえない。
逆に多人数でもあまりビールを飲まないケースの場合、量が少ないのであれば缶ビールの方が経済的。
そうでなくても、そもそも安いチューハイで十分というのも多かろう。
ましてや高卒である以上、自分でビールを飲むなんてないだろうし。(笑)

だったらそれ以外の容器では、
……と考えた場合、
実は王冠付きの容器って見かけないんですよね。
まずガラス製の容器自体が少ない。
ガラス製の容器として考えられるのは日本酒、ワインだけどこれらはコルク製。
醤油の類はペットボトルだし、小型の容器にしてもキャップで内部もプラスチックのタブがほとんど。
スーパーで意識して探してみたけど、全然見つからなかった。

……というかこれ、「見かけない」どころの話でなく、

高卒の人間が王冠付きの容器を見るケースがあり得ないんじゃない?
酒屋でもいかない限り(笑)

もしこの状況下で「王冠付きの容器」を見る機会があるとしたら、それはTVのドラマ位。
でも飲酒のシーンなんてそれほどないだろう。
これはもしかして旅館などで瓶ジュースが冷蔵庫に入っているのを見て、全員が「これどうやって開けるの?」と首をひねるということもあり得そうだな。
と、考えましたよ。

そういえば現在の教科書ではテコの原理を説明するのに、栓抜きの図解をしているのでしょうかね。