やみはじめる
新しいあめ
こころの半分
交換しようよ

雑ざりゆく
音のなかに
とだえる途中で

わざと
ふりむいてみてよ
つかめないから
つかめないから

悩みはじめる
新しいあめ
ながれる先を
つなぎ合わせようよ

枯れてゆく
音のなかに
とだえるすきまで

わざと
笑わないで見てよ
つかめないから
つかめないから

わざと
ふりむいてみてよ
それでも
つかめないから
つかめないから

あつい水の底から
掬わずに
君をみつける

並みに揺れてないと
気づけずに
君を捨ててく

泣きそうな
そこから
やさしさをとりあげようか

波に揺られていると
傷つけずに
僕をおいてく

泣きそうな
そこから
やさしさをとりあげようか

空きそうだ
そこから
悲しさをとりあげようか
悲しさになりすまそうか
まぁ
すぐにでも

もえるひ
ゆられたいよ

もえるひ
あつくないよ

僕もなりたい
忘れて泣きたい
消えゆく日をながめて

もえるひ
つなぎたいよ

もえるひ
つよくないよ

君になりたい
忘れていきたい
繰れゆく日をながめて

僕もなりたい
忘れて泣きたい
消えゆく日をながめて

君に会うより
ずっと前に
悲しく過ごしたのに

これ以上
放すなんて

糸をまわして
僕はときを止めることができるよ
いと終わらせて

僕はうそを止めることができたよ

これ以上
話すなんて

糸をきらせて
君のときを止めたまま泣いていたいよ
いと終わらせて

僕はうそを止めても泣いていたいよ

君の海へゆこう
そこは透明の海だ
およぐように
かえすように
並外れてゆこう
失くしもの
かえすように

君の空へゆこう
そこはなみだの海だ
およぐように
かえすように
もう忘れてゆこう
緩めた手を
はなすように

めまぐるしくも
つつましくね

並外れてゆこう
失くしもの
かえすように

空のあいだ
僕の蒼を薄めて

雲のむこう
僕の青を埋めて

もう見えないな
そう言えないな
まちがわずに
連れて行きたいなー

空のあいだ
僕の息を薄めて

渦めいて
薄めて

もう見えないな
そう言えないな
まちがわずに
連れて行きたいなー
僕なら
ゆきの空
君のかっこで
かげおくって

つないでほしいと思うよ

遠くて
ゆきの空
目を閉じて
いないかどうかも

知らずにいたいと思うよ

いつまでも泣いて
いつまでも降りつづいて
うなづく君を
みとどけて

色を褪わせる
君にはそこで

知らないでほしいと思うよ

いつまでも泣いて
いつまでも降りつづいて
積もりゆくゆきを
みとどけて

時計合わせる
僕はまだここで

知らずにいたいと
思わないよ

いつまでも泣いて
いつまでも降りつづいて
うなづく君を
みとどけて

透明な針を持った
つきぬける寒さを
くだいてく
恥ずかしく思った
つきささる空に
さめないで

遠まわりして
愛しいような

伝わらないことばで
君の前に立ちたい
きこえないふりして
ふたりゆきにおちたい

伝わらないことばで
君の前に明けたい
気づかないふりして
ふたりゆきに溶けたい

透明な針でさして
つきぬける怖さを
くだいてく
恥ずかしく思った
つきささる空に
覚めないで

遠まわりして
悲しいような

伝わらないことばで
君の前に立ちたい
きこえないふりして
ふたりゆめにおちたい

捨てられないことばで
夜の前に明けたい
気づかないように
ふたりゆきにしずめて

消えそうなあかりも
ぼんやりと見つめてた
戻ってこないような
そんな気もしていた

冬がこないような
そんな気もしていた

君の代わりに
深く息すること
ゆるしてくれますか

世界の終わりに
僕が生きること
ゆるしてくれますか

ある朝のひかりも
ぼんやりとながめてた
戻ってこないような
そんな気もしていた

夜がこないような
そんな気もしていた

君の終わりに
深く息すること
ゆるしてくれますか

世界の終わりに
僕が生きること
ゆるしてくれますか

それは僕が
作ったものじゃないよ
好きな人が
おいてった三角を
積んでいるだけ

ほんとうは
刺し込める
鍵型だったら

見せてあげようね
必要ないもの
うそついていようね
やさしくなれるよ

明日どうなってもいいよね

ほんとうは
射し込める
かたちのないもの

見せてあげないよ
必要ないもの
知らないでいようね
やさしくなれるよ

明日どうなってもいいよね

見せてあげようね
無駄じゃないもの
うそついていようね
やさしくなれるよ

見せてあげないよ
必要ないもの
隠していようね

やさしくなれるよ