子供たちに話をした。
「正直、お父さんの治療費にだいぶお金がかかる。あなたたちのためにと貯めたお金も今後使っていくことになるかもしれん。
お母さんは来月から職場復帰しようと思う(週3のパート)。こんな状態でもう一度働かせてもらえるかどうかはまだ分からんけど。仕事自体は好きやし。
お金の話ついでに、あなたたちに言っておきたいことがあんねん。お金が心配やからといって、お給料で仕事を選ばないでほしい。
あなたたちには、お金のために働くのではなく、自分の好きなこと、やりたいことのために働いてほしい。
世の中には、ストレスのかかる仕事をしていても余暇でリフレッシュできる人はたくさんいると思う。
でも、あなたたちは発達の特性があるから、働く環境をちゃんと選んだ方がいいと思う。
どんなにお給料が良くても、やりたくもない仕事をし続けるのは、あなたたちには難しいんちゃうかとお母さんは思う。最初は収入が少ないかもしれんけど、やりたいことをやれた方があなたたちにとって幸せなんちゃうかな」
そんな話をした。
息子は「僕は元からそのつもり。最初は給料少なくても、得意なことや好きなことをやってる方が最終的には給料も上がるんちゃうかな。まあやってみな分からんけど」とのこと。
娘は今大学四年生だけど、発達障害の特性により二次障害を起こしていて、卒論だけがまだ書けていない。他の単位は全て早々に取れているのだけれど。
真面目すぎて、卒論の手を抜くことができず、いっぱいいっぱいになってしまい、どうやら卒論は卒業までに間に合わないことは確実で、留年するより他はない。
夫が倒れたのを機に、娘は自分もしっかりして家計のことも考えなければと思ったみたいで、二次障害でしんどい中、得意のイラストの仕事をうけおいはじめた。
すると、どんどん注文が入り、イラストレーターを名乗っていいほどになっている。
だけど、目下の娘の悩みは、イラストレーターは不安定な仕事のため、ちゃんと就職をした上で、コツコツとイラストの仕事もした方がいいのではないかと。
私と息子は、今は好きなイラストの仕事のことだけ考えてやってみた方がいいと思うと娘に伝えた。
娘と息子が、楽しく、やりたいことをやれますように。