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ところで、みなさんは
「ソフィーの選択」
という映画を見たことはありますか？
ウイリアム・スタイロンの小説を
原作にした映画（1982年）で、
ナチスによるホロコーストを題材に取った
作品です。
ソフィーにつきまとう
アウシュヴィッツの後の拭いとれない罪の影
その罪が許されうるものかどうかの裁きは、
この世界を超えたところにしか
ないかもしれないし、
本当にそんなものがあるかどうかも
わからない。
それでもソフィーは、
公正な審判を待つために、
広い寝床の上に、罪の意識とともに眠ります。
.........
寝床をゆったりとおそれを持って整えなさい
その中で審判の日を待ちなさい
見事に晴れた審判を
マッマトレスをまっすぐに
枕をふっくらと
のぼる朝日の黄色い音に
この地を乱されるな
...........
映画にて出てくる詩が印象的でした
少し横道に外れますが、
人間に自由意志はあるのでしょうか？
人間が自分で判断をコントロールできる
という「自由意志」の存在は、
科学的にまだ証明ができておらず、
いまだ議論がある分野です。
1983年、アメリカの心理学者である
ベンジャミン・リベット氏が行った
実験があります。
リベット教授は、被験者の脳に電極を指して、
「指を曲げよう」と意識した瞬間と、
「指よ曲がれ」という筋肉への指令が
脳の運動野で出た瞬間を計測しました。
その結果は
自分が「指を曲げよう」と意識するよりも、
平均で0.35秒前に、筋肉への指令、
つまり脳の活動が始まっていた
というのです。
なんと、意識で感じるよりも、
無意識下の指令の方が、先行していたのですね。
多くの人は
「自分の意思で指を曲げようと決めたから、指が曲がった」
と考えますが、
実際のところ、
指を曲げようと決めたのは意識ではなかった、
脳の無意識の部分がやっていた、
というわけです。
私たちは、
あたかも自分がやっている
と錯覚しているけれど、
本当はその「意識」は「幻想」
だったのでしょうか？
人間に自由意志があるとしても、
ないとしても、
ただ何者にも抗えない何かが
この世にあることは間違いありません。
私たちが生きて来た軌跡、
その全ては選択の連続？
いいえ、それは宿命である、
と私は考えています。
ただ、たとえ宿命は変えられなくても
運命を変える力があなたにはあります
そして、目の前に起こる現実は、
自分の観念が映し出した現象が
起きているだけだったのです
全ては自分自身の観念が作っていた。
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