カメジロー! | nonnieのブログ

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ノージャンルで歌いたい女のつぶやきめいたこと。

一昨日、すやまさんと「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名はカメジロー」を観に行った。

忙しくてあまり時間が取れないすやまさんだけれど、この映画だけはどうしても観たかったそうだ。

私はちっとも忙しくないけれど、この映画だけはどうしても観たいという思いは同じ。

一緒に観ることが出来てとても嬉しかった。


チケット売り場では「カメジロー1枚」「12時15分のカメジロー下さい」とか、

「カメジローはこちらです」とか、

みんながタイトルではなくカメジローの名を口ぐちに言っている様子が可愛らしかった。

やはり私も、すやまさんも「カメジロー」と言い、チケットを買った。



元ニュース23のキャスターだった佐古忠彦さんの初監督作品。

本当に素晴らしい映画だったのでぜひ多くの方に観てほしい。特に若い方にも。

戦後、米軍の統治下にあった沖縄で何が起きていたのか、

人々が”希望”を託した瀬長亀次郎とはなんと強い人だったか、

沖縄がなぜあんなに粘り強く闘い、声を上げ続けるのかがわかった気がする。

”オール沖縄”が翁長知事に繋がったのもわかる気がする。

見終ったばかりだけど、もう一度観たくなるあのシーン、あの証言。

カメジローの生き方に影響を与えた母の、

「ムシロの綾のように、まっすぐ、正直に生きるんだよ」という沖縄の方言、もう一度聞きたい。

坂本龍一の書き下ろし曲も良かった。

どうかアンコール上映されますように。


胸がいっぱいになってきて、あぁ泣いてしまう・・・と思っていたら、

すやまさんは鞄からティッシュを出して涙をふいていた。

カメジローの演説を聞きに15万人もの人が集まった時のシーン、といっても写真なのに

それに圧倒されて暗闇の中、目を合わせると「15万、スゴイ」とすやまさんは呟いた。

終演直後、半ば呆然としながら私たちはまた「すごかったね」と呟いていた。



  この瀬長ひとりが叫んだならば、50メートル先まで聞こえます。

  ここに集まった人々が声をそろえて叫んだならば、

  全那覇市民にまで聞こえます。

  沖縄70万県民が叫んだならば、

  太平洋の荒波を超えてワシントン政府を動かすことができます。




すやまさんに出会ってもう何年経つのかな。

いつもポジティブで、内側から輝く笑顔がほんとに素敵な人。

今を生きるわたしにとってのカメジローかも!

民主主義は、路上から私たちが声を上げて作るもの。

今日、またあきらめない。