最近、ちょっとしたきっかけでセーラームーンを再び観てます。
リアルタイムではとにかく夢中になって観てたのは覚えてるんだけど、不思議なことに内容をほとんど覚えてなかった。
毎週やってる変身シーンはさすがに
見覚えあったけど、あの頃は何考えて観てたんだろう。何にも考えてなかったんだろうけど。
これはこの前姉に聞いたエピソード。たぶん二人とも幼稚園か、姉が1年生くらいのころのはなし。私たちはわりとお行儀の悪い姉妹で、ダラダラと寝っ転がってかなんかしながらごはんを食べてて母に小言を言われてたのだけど、セーラームーンの、ムーンライト伝説のイントロが始まった瞬間、飛び起きてテレビの前で正座して、そんな時だけお行儀よくしてるんじゃない!って怒られたっていう。
すごいよセーラームーン。謎の影響力。全然覚えてなかったけど。
でもね。いま観ても、やっぱりわくわくするのです。
セーラームーンは、なんていうか完全なんだよね。完全。完璧。
普段の制服と、戦士のコスチュームのバランスとか、5人のバランスとか、ネコのバランスとか。もう、すごい。
まあそれは、半ば刷り込み教育ばりに見てたセーラームーンだから、いろいろなことが基準になってしまっているからかもしれないけど。
それにしたってすごい。未だにムーンロッドがほしい。必殺技出るやつね。
あと、当時もうすうすは気づいてたけど、セーラームーンはかなり弱い。
戦士とか名乗ってるけど、絶望的になにもできない。技は二つだけだし、パンチとかキックとかはない。他の四人も、セーラームーンしっかりしてとかいうくせにすぐやられちゃう。
じゃあどうするのかっていうと、ほとんどいつもタキシード仮面が助けにくる。超ピンチな時にあらわれて、でもタキシード仮面も、バラ投げて時間稼ぐだけ。パンチキックなし。映画とかだとタキシードなんとかボンバーって技があったりしたかもしれないけど、いつもはほとんどバラ。バラて。
それで、セーラームーンをなんやかんや言って励まして、今だセーラームーンで必殺技で、おわり。かなりワンパターンなんだけど、でもものすごい楽しいんだよね。なんでなんだろう。みんなかわいいの。強くてかわいい。あんなに弱いのに。
ところで、わたしがいちばん好きなセーラー戦士はヴィーナスなんだけど、なぜかというと、高熱で点滴を打つことになってしまった幼いわたしに、泣かなくてえらかったね、と、看護婦さんがヴィーナスのお人形をくれたからなんです。それは子供心にたいへん嬉しいできごとで、ヴィーナスはしばらくわたしの相棒になっていたはず。
実家の柱に、私や姉の身長を測った傷がたくさんあるんだけど、床から20センチくらいのところに「セーラーヴィーナス」と書いてあります。
いつのまにかお人形はどこかへ行ってしまったけど、相変わらずわたしはヴィーナスに夢中だし、もうわたしは彼女たちよりなんと8歳も年上になってしまったけれど、彼女たちはいつまでもわたしの憧れのお姉さんなのです。
おしまい。