私たちには純粋に対する憧れがあります。 時折, 我知らず夜空に向かって頭を上げるのは,あの空の真ん中の星になって,遠くなったその純粋への懐かしさのためではなかろうかと思います。 このように,心の中にそうした憧れを抱いているならば,私たちが求めるその純粋さがどういうものなのかを,ともに考える時間を持ってみてはいかがでしょうか。

純粋とは,ただ汚染を遠ざける清潔さを意味するわけではありません。 まるで,泥の中に咲く蓮の花のように失われた本性に対する願いと回復の意志の中に咲く心情です。 失ったものを捜しながら,私たちは初めてそれが持つ大切さを発見することになります。 本性の回復に向けた旅程から多くのことを感じ,思索しながら私たちは生の様々な姿の中に込められた大事な意味と価値を自覚することになります。

このように,純粋とは,醜さ,美しさ,距離をおくことではなく,醜さ,美しさ,その全てについての理解と愛だと思います。 純粋とは,すなわち完全で完全なものを持つことのできるバランスであり,調和なのです。 現在の私から感じられる醜い姿に対する失望より,それに対する自然な理解と愛で私を省察し,変えていく中で,私は実に美しい星になっていくのです。