王様の耳はロバの耳 | Indigo Walts

Indigo Walts

カウンセラーNorikoのアレコレ。

一部にやたら好評(笑)のバカ叔父のお話。


彼がまたしても、やってくれました。


というか、再認識させられたのかな。


コンパクトに書けねぇ。


愚痴半分、赤っ恥半分、長いっす。




本日は、母の兄弟夫婦と会食(というか飲み会)。


元々は、

っかく近くに住んでいるんだし 歳も歳だし、仲良く助け合っていこうや、という兄叔父の意向。



そもそも、母と弟2人は若い頃から仲が良く、

どこに行くにも一緒で、恋人同士や夫婦に間違われたという程。


親父を失った母が家にこもり周囲と疎遠になってしまうことを防ぐため

弟叔父が(個人の問題により)孤立していくのを防ぐため


という意味合いも含まれている。



しかしながら、


私と弟叔父には、現在大きな溝。


私は一言謝って欲しい、それで水に流したい、と思っていた。

しかし、叔父はその事(酔ってボンネット飛び乗り事件)すらすっかり忘れている様子。


ちなみに、彼は酔った時の迷惑行為を注意されると必ずこう言う。

「だって、酔ってたんだから覚えてないもん」

キワモノでありツワモノ。


忘れているので、謝罪はある訳ないし、

さらに問題行動後も我が家での遠慮ない言動が重なり

それを偶然目撃した親族にも怒りが伝わってしまったこともあり、

しばらく距離を置こうと思っていた。


さすがに弟擁護派の母も、最近 「 無理 」 と言い出し始めた。


このタイミングで飲み会である。



行きたいわけが無い。


というか、この流れを把握している兄叔父夫婦も

当然乗り気じゃない。


でも、母の誕生日をみんなで祝いたい、ということで

重い気持ちを抱えて参戦。


集まったら、兄叔父夫婦も、母も私も、みんな顔色悪い(笑)


あはは、そうだよね。

前回がボンネット事件だしね。あの時はごめんね。


でも、せっかくのお祝いだもの。

気持ちを切り替えていきましょー。



発案者である兄叔父夫婦が奢ってくれることが多いので

お祝いだけど今回は割り勘にしようね、と事前に提案。

弟叔父は支払わないことが分かっているので、割り勘は兄叔父と我が家で、という話




居酒屋で、一次会。


弟、遅れて参戦。

奥さん不在。



あれ?奥さんは?今日、来ないの?


「あー、どっか遊びに行った。どっかで飲んでるんじゃない?」


・・・あー、そう。残念だねぇ。


弟叔父の奥さんをストッパーとして想定していたので

ここで若干の緊張。



いまいち盛り上がりに欠ける飲み会。


みんな、弟叔父と話をしない。

でも、弟叔父は、一人で話している。



弟叔父は元々会話のキャッチボールができないようで、空気も読めない。


いきなり方向性の全く異なる自分のことを、延々と自慢げに話し出す。オチも無い。


「え?何の話?」 と周囲は困る。


誰も聞いていなくても、相槌が無くても止まらない。

また、それを気にかける様子もない。


そうはいっても、姉弟親族。

いつもなら、みんな弟叔父に話を合わせていたのだが

本日は、ほぼ全員が華麗にスルー


あちゃー。


だからといって、私が話す義理も無いさと、

一番遠くに陣取り近くの兄叔父の奥さんと世間話。


兄叔父夫婦は、母と誕生日の近い弟叔父にも誕生日プレゼントを用意していた。


「 ふーん 」 と受け取る弟叔父。



え?



「 ふーん 」 なの?

「 ありがとう 」 じゃないの?

イラッとしたけど華麗にスルー☆



「 俺、もう眠いんだけど 」


「 いつもなら寝てる時間だし 」



おっ、愚図ってきたな。



「・・・帰ればいいのに。」


兄叔父の奥さん(以後、兄叔母)がつぶやく。

ま、そりゃそうだ。

一番面倒くさく感じてイラッとするのは、血の繋がってない兄叔父の奥さんだよね。



弟叔父は、飲み会の時だけ、「 眠い 」 と愚図っても 「 帰る 」 とは絶対言わない。

みんなが帰りのタクシーに乗り込むのを見届けて、帰る。


それには明確な理由が3つある。


1) 寂しがりやで 自分が帰った後に楽しんでいる人がいるのが嫌だから。


2) 家族ともコミュニケーションが取れておらず、姉兄に甘えるしかないから。

  連休でも家族は別行動。家に帰っても誰もいないから。


3) お金が無いから。でも店で酒を飲みたいから。

  いつもお金を持っておらず

  借金が嵩み、奥さんから最低限の現金しかもらえない様子

  兄叔父に奢ってもらう酒しか飲めないのだ(生前は親父も奢っていた)

  そして、タクシー代も誰かから確保しなければならないので、

  中座で帰ることが物理的に不可能。



3つ目の理由が・・・なんとも厳しすぎる。


食事もお酒も、全部、

姉である年金暮らしの母 か 

兄である定年して嘱託で働く叔父 か 

定収入なし・起業準備中の私 の奢り。


「行く場所がないから」って休みの日に現れては昼飯を奢らされる。

「お酒飲みたいから」って兄を誘ってスナックを梯子する。


そのうえ、要求と文句が多いんだよね。

飲む酒の種類とか。



もう、王様。




別に、お金が無いんだったら無いでもいい。

「いいよ、奢るから行こうよ」ってのなら全然アリ。


でも、「 飲もうよ 」 で 「 ○○に行きたい 」 と店まで指定されて

全額支払わせるって・・・。

月数回とか、そういうレベルで

私が実家に戻る前から、ずーっとそんな感じらしい。



帰り際、

母と兄叔母が並んで会計に立って支払いをしていたのだが、

そこにタクシーを呼ぼうと携帯片手に王様登場。

王様は時々タクシー会社でアルバイトしているので、顔を立てようという話。



支払いをしている姿を見て

恐縮するとか、俺も払うとか、見ない振りをする、とか

そういう行動を予想したのだが、


なんと彼は


支払いを覗き込み 「 ふーん 」 。当然、支払うそぶりなし。


元々、払ってもらうつもりは無かった。でも・・・!



王様のメンタルの強さに目眩

私の予想はまだまだ甘かった。


支払い中の熟女2名は、呆れ顔。

で、タクシーを呼んだというので外に。

5人なので、タクシーは2台。

そこで、王様、


「 誰と誰に別れるの? 」


「 同じ店に行くのに、どーでもいいじゃん。」



「 え。そうなの?来るの?



え?



その場にいた全員が 「え?」 。



今日の名目は母の誕生会、

2次会は兄叔父の行き付けのスナック。

この流れは毎度のことなのに、

てか、誰も帰るって言ってないし。


ていうか、1銭も支払わないお前がなぜそんな口を聞く?

まるで 「俺が払うから、いいから来いよ」 という人が吐くセリフのようだった。

せめて「行くの?」だったら、ここまでイラッとしなかったかも。


一斉に きょとん。


そして、しばらくするとみんな変な顔・・・。



ま、まぁ、ちょっとした勘違いだよ、うん。


さ、さぁ、気を取り直して・・・ほらほら、タクシーきたよ。



「 あ、タクシーには釣りも渡してくれる?


 1,000円出してくれればいいから。」



え?



え?



王様?



ごめんなさい。おっしゃる意味がよく分からないんですが。

その1,000円はどこから出るのかな?


よく分からないまま、繁華街までタクシーを走らせ

とりあえず運ちゃんには 「 お釣りは結構です 」と

各々財布から出した1,000円札を渡しながら、兄叔父と私が言う

脳は言葉を理解することを拒否


で、2次会。


・・・面倒なので割愛。

  基本、全て王様はスルー。


2次会のスナックを出ると、激しい雨。

繁華街なので、客待ちタクシーもいっぱい。


「 じゃ、今日はごちそうさま。」

「 またね、身体に気をつけてね。」


ビルの軒で雨をしのぎながらそんな挨拶をしていると



「 おれ、数百円しか持ってないんだけど(笑)。」



・・・え?



我慢ならず、口から素直な思考が漏れてしまった。



「 歩いて帰れば ? 」



30分もあれば歩いて帰れる距離だ。


なんでそこまで面倒を見なければならないのか。


大体お前は、今日一度もお礼を言ってない。

「ありがとう」も「ごちそうさま」も。

文句しか言ってない。

そして、こんなことは言いたくないが、今日に限らず、一銭も払ってない。

さらに主催者や主賓に帰れ、とまでは言ってないが、そう思わせる言動をした。


その挙句、タクシー代よこせだ?

しかも、「こっそりお願い」ならまだ可愛げがあるものの


タクシー代をもらえると信じてる輝いたその瞳ったら。

そんな彼はもうすぐ☆57歳☆二人の息子もとっくに成人してるよ☆



思わず脳から漏れてしまった 「 歩いて帰れば?」 発言。


周囲はボンネット事件を瞬時に思い出し、みんな緊張。



しかし王様、なんともメンタルがお強い



「 あはは。


『 歩いて帰れ 』 なんて冗談言うなよ~。」


もう、こいつめ~☆って感じで、頭をコツンとやられました。



笑ってるのは、王様だけ。

みんな、顔が引きつってる。



キレた母が、弟である王様に千円札を握らせ、


兄叔父がタクシーに押し込む。



「え?みんなが先に乗りなよー。」


「いいから、いいから。俺ら(兄叔父夫婦と我々)は同じ方向だから1台で帰るし。

ほら、あの運ちゃん知り合いじゃないか? 乗れ乗れ。今日はありがとな!」



半ば無理やり、酔ったふりをした兄叔父が

王様をタクシーに押し込んだ



・・・ふう。



仲間はずれにする気はないのだが、

兄叔父夫婦と顔を見合わせ、

陽気なママのいるスナックで3次会。


「 俺、今日なんか全然酔えないんだけど 」 と兄叔父。


そうだね、私も全然ですわ と


今度こそ気を取り直して、飲んで歌って。


おかげで午前様。




なんかね、辛い。

私以上に、兄叔父と母は、もっと辛そうだ。


実の弟の無自覚なご乱心ぶりに、大凹み。



そうだよねぇ。

もう60も近いとはいえかわいい弟の、今日の連続コンボは強烈だった。

しかも、まったく悪気が無いんだよなぁ。


どうやったらこんなに無邪気に振舞えるのか

嫌な気持ちにさせたり、怒らせたりしても「俺は知らない、関係ない」と平然といられるのか

不思議でならない。


こういう言い方をしたら子供に失礼だが


純粋に一部のことしか知らない、

蝶よ花よと育てられた子供のよう。



人に迷惑をかけても「僕、知らない」といえば、無かったことにできること。

人の話を聞かず、言いたいことだけ割り込んで話すこと。

何かをもらえるのは当然だということ。

お金のかかることは、誰かが払ってくれるということ。

頂戴といえば、お小遣いをもらえること。

お礼や遠慮は要らないよ、という言葉を真に受けたかのように振舞えること。


さらに


被害妄想が激しい。


というオプション付き。


結果として、いつも予想の斜め上を行く言動。




「昔は、優しくて素直でいい子だったのに。」


彼の母親代わりだった母がこぼす。


うん、私が子供の頃も、こうじゃなかった。



でも、優しくて、素直なのは、きっとそのまんまなんじゃないかな。



ここからは私の想像であり妄想なんだけど



辛いこと、苦しいことから逃げて逃げて

大人が感知する感覚を、全部閉ざして子供になっちゃったんじゃないかな。


昔はもっと遠慮気味で、謙虚な面もあった。


でも、いろんなことがあって(あったらしいと聞いている)

辛くて辛くて



あ、このほうが楽だ、って。



避けたくなくても、やっぱりイラッとして避けちゃったり

話したくなくなっちゃったり

そういう感覚って、なんかしら感じるものだと思うんだけど

そういう感覚も閉ざしてしまったのかな。


「無邪気」を優先せざるを得なかったのかな。



本当に何も感じてないのかな。




王様の記憶欠落により、いまや一方的になってしまった喧嘩状態ですが

それでもそこがすごく気になります。



なんだろね。