タイトルどおり、ハッピー連鎖を実感した。
なんだこれ、すごいぞ。
田舎に戻って気が付いたのだが
うつ社長のまわりは
病人、特にうつ気味の方が多い。
「うつ病」じゃなくて「うつ気味」というのは
多くが無自覚＋高齢であるため。
（何人かは心療内科などに通院している）
寂しい
置いていかれるようで怖い
誰もかまってくれない
「老いへの恐れ」と「過度な愛情欲求」だ。
交流分析の心の構造でみると
親・大人・子供 の感情のうち
子供だけが大きくなってるケースが大半。
ピュアで傷つきやすくてかまって欲しいお年寄り。
もれなく、酒や煙草やギャンブルに溺れる。
しかも、
よくよく考えてみたら、老若男女問わず
一家に一人以上の割合（爆）
高確率である。
なので、
会っても会話はネガティブな内容になりがち。
本人も家族も。
みんな負のループから抜け出せない。
「私を理解して欲しい」気持ちが先走って
「相手を理解しよう」の気持ちが見えなくなっちゃってるのだ。
「助けて助けて」
「こっち見てこっち見て」
「構って構って」
みんな愚痴を言いに、うちに来る。
まぁ、どこでも同じことを言ってるんだろうけど。
うつ家では
一生懸命、欲しい言葉を捜すことに徹する。
「大変だね」
「頑張ったね」
「素敵だね」
いつもいつも
非難や文句が口癖で寂しがり屋の Sさん が
入院している。
自暴自棄気味の Kさん が
世間体というか関係性により
Sさん の見舞いに行った。
うちが業務連絡したから。
うつ同士をかち合わせるのは良くないんだが
田舎の世間体的に
そうも言ってられないようだ。
（うつ社長は「アンチ世間体」だけど
気にする人は気にするし、
それを止めるのも余計なお世話だろう）
で。
Kさん が Sさん の見舞いに行った後、
驚いた声で電話が来た。
「見たことも無いぐらい、顔色良くて
笑ってて、元気があって、
こっちがビックリしちゃったよ！わはは」
電話の向こうから笑顔が感じられる。
Kさん が笑ってるよ！そのほうがびっくりだよ！
この間会った時も、業務連絡したときも
体調も機嫌も悪そうで
むすーっとしてたのに。
Kさん がうちに電話してくるなんて
そもそも何年ぶり？ってレベルだよ？
お見舞いに行ってくれたことも嬉しいし、
報告してくれることも嬉しいし
Kさん が笑っているのも嬉しいな。
で。
その後に、Sさん の見舞いに行った。
Sさん、めっちゃ笑ってる。
数十年の付き合いだけど、
こんな毒の無いSさん、初めて見たよ？
この人こんなに良い人だったっけ？
失礼だけど、そのぐらい
穏やかで、親切で、陽気だったのだ。
もともと面倒見が良い
ぶっきらぼうなのは分かっているけど
「同じ人？」
って思うぐらい。
なんだろう。
お見舞いに行ったこっちが癒されるというか
そういう感じだ。
キョトン である。
でも、いいベクトルであることは間違いない。
笑うのは怪我とか病気にだっていいんだよ。
バカ話をして、ニコニコしながら帰途に着いた。
車中でママンと 「今の何！？」
ママンも キョトン だったらしい。
でも、Kさん が笑ってた理由は、コレだね！
いいことだ。
そうだそうだ。
帰宅後、
数年前に脳の病気をして、
ちょっとずつ社会復帰をしている
Mさん の奥様 から珍しく電話が来た。
ここ数年
Mさん に会う機会は何度も会ったが、
ほとんどの場合、一言も話さない。
自分の意思を伝えず、空気のようにそこに居る。
リハビリもあったのだが
話すことがなかなか難しいらしい。
それでもいい、居てくれればありがたいんだ。
そういう気持ちで接してきたつもりだ。
お盆には、家族で来訪があったので
自家製、今年最後の 『 桃 』 を食べてもらった。
やっぱり一言も言わず
でも、桃は黙って食べてくれてた。
そんなMさん から
元気な奥様を介しての電話連絡。
「あのね、うつちゃん家の 『 桃 』
うちにも植えられないかな。
すごく美味しかったから、また食べたいし
うちにも植えてみたい、って（Mさんが）言ってるの」
奥様を介してだけど
初めてちゃんと Mさん とコミュニケーションが
成立した感じ。
桃、気に入ってくれたんだ、嬉しいな。
来年、実がなったら一番に連絡するからね。
枝を挿し木できるのかな、適した季節とかあるのかな。
調べたら、電話するね！
いっつも不機嫌だったり、意地悪言ったり、
話さなかったりする人が
ここ数日、
立て続けにハッピーなストロークをくれる！
なんだろう。
トリガーは ニコニコの Sさん だと思うけど。
頭の中に「？」が浮かびっぱなし。
わかんない。わかんないけど、すごくいい！
涎出そうなくらい 幸せだ～（笑）。