チャップリンの独裁者 | 感動で心を満たしたい

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【午前十時の映画祭】で「チャップリンの独裁者」を見た。




以前見たことはあったんだけど、ラストシーンのイメージが強すぎて他を覚えてなかった。テーマは重いが、コミカルなシーンが随所にあるので非常に見やすく、疲れない。あっという間の2時間だった。

これが1940年に作られたとは驚きだった。
1940年と言えば第二次世界大戦中である。
私の祖母が子どものころに作られたとは思えない、
今見ても全く古臭くなく、完成度の高い映画だった。

前半は喜劇王らしい楽しいシーンが盛りだくさんだった。

特に笑ったのは
・ハンナが2階窓からフライパンで兵士を殴るんだけど、1回間違えてチャーリーを叩いてしまう。その時のコミカルな音楽に合わせたチャップリンの歩き方(ステップ?)wwwww 巧すぎる。




・ヒンケルが部屋で1人、地球儀の風船と戯れるところ。ゆーっくりとした時間の中で風船と遊ぶ独裁者がおかしかった。最後にはその風船が割れてしまうんだけど、「地球で遊んだ独裁者が地球を滅ぼす」的なメッセージもあったのだろうか。




・ハンガリー舞曲に合わせて行う髭剃り。皮膚を切っちゃうんじゃないかとヒヤヒヤしながらも、そのリズミカルな手さばきに釘付けになった。





いろいろ検索してみてわかったのは

当時、まだアメリカではヒトラーがどれほどのことをしているのかわかっていなかった。でも撮影終盤になって「けっこう酷いことになっているようだ」と知り、ハッピーエンドからあの大演説に変更になったらしい。

さらに、ホロコーストのことは戦後になって知り、知っていたら映画にはできなかったとの発言をしているとか。



そしてやはり何と言っても最後の大演説なしにはこの映画は語れない!
口数少なく、ずーーっとおもしろいことをしてきた床屋が同一人物とは思えないほどガラッとイメージを変えて心に訴える熱弁をふるう。もはやそれはチャップリン自身が語ってるとしか思えなかった。

今までの笑える風刺の数々と違ってダイレクトに訴えるメッセージ。
演説が進むにつれてどんどん熱が入っていくチャップリンに見ているこちらもどんどん緊張していった。

全ての一言が重く訴えかけるが、全部だと長くなってしまうので一部抜粋。

We think too much and feel too little,
  more than machinery we need humanity,
  more than cleverness we need kindness and gentleness,
  without these qualities, life will be violent and all will be lost.

  思想だけがあって感情がなく
  
  人間性が失われた
  知識より思いやりが必要である
  思いやりがないと暴力だけが残る


チャップリンか・・・

また いい映画を観た