2020.12.29(火) 13:50~14:40
ナンジャーレ
* 劇団よぞらカンパニー 「満を持す男」
分かっているようで、説明しろと言われても上手く言えない言葉
「満を持す」~十分な準備をして時季の来るのを待つ
男は母親の言いなりで自主性はなかった
だから大学の部活の仲間の女にとっては
約束した場所に来なかったこの男を許せなかった
あれから、10年は経った
いまさら、「満を持す」ことが出来たからと言って約束の場所に来ても、もう遅い
準備が出来たからではなくて、ただ母親からの外出許可が出たから此処に来れただけ
新しいウィルスの為に人口が減って空気が綺麗いになった
そのおかげで星がたくさん見れる
この星を眺めて美しいと感慨にふける事は確かに「値打ち」がある
とはいえ、人口が減るようなこの災害を歓迎する訳にはいかない
二つの諺を思い出す
「人間万事塞翁が馬」~ 人生における幸不幸は予測しがたい
「因果応報」~人の行いの善悪に応じてその報いも善悪にわかれる
現在の社会状況を生み出したのは人間の行動に対する報いであり、
ここから先はまた予測不能の事が待っているようだな
星を見ている男と女の表情はすがすがしい
その明るさがこの芝居を見ている人にとって救いとなっている
* 星の女子さん 「ワラ王」
クラシックを聴く時に前もって予習しておくと音楽に対する理解が深まると思っているが、
シエイクスピアの「リア王」を読んでおくか、「あらすじ」だけでも知っていれば良かったな
そうすれば、この芝居をより深く面白くとらえられたのに
その本家の「リア王」をまるで考えずにこの芝居を見ていて面白いと感じたのは
王様は本物の「藁」で出来ている
今にもその胴体に五寸釘を打ち込まれそうな人形が椅子に座っている
偶像崇拝だと切り捨てるのは正解ではない
なんとこの王様、喋らないが、必要な事は手紙を書いている(書いている様子は見せないが(笑))
侍従が読んで三女に聞かせているのでおそらく間違いない
というか、ほんとはこの侍従の自作自演だろうな
侍従が影の演出者
「ワラ王」も侍従が作ったものだろうな
この男に三姉妹が翻弄されているのを笑う芝居
何が本当の事なのか
冷静になって考えなさい 娘たちよ
もう父親はいない 生きていないんだよ
「毛利元就の三本の矢」のように娘三人が力を合わせて国の難局を乗り越えなさい と
「ワラ王」は燃えて灰になった姿で教えている
もしかしたら、この灰を撒けば荒廃した国土の野原に花が咲く
第三者の我々はそんな「夢」を見る(*^^)v