みんなの力 ~ オイスターズ第23回公演 | ホットロックのブログ

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2019.10.9(水)  19:00~20:10

 

損保ジャパン日本興亜人形劇場・ひまわりホール

 

 

開演前のBGMでクラシックが流れている      あれはパッヘルベルの「カノン」じゃないか

 

そのように聞こえる    ( 帰ってから動画を調べてみると「カノン」でした)

 

それから、ビバルディの「四季」から春     演劇の場所でクラシックを

 

聴くのも良い感じなんですね

 

 

舞台に椅子が隙間なく置かれている     あの状態で生徒はどうやって座るのか難しそうだ

 

そうです、会議をする時はセルフサービス     自分で座りたい位置に持ってくる

 

円形に置いたり、背を向けて並べたり、一直線に置いたり      その場での気持ちが現れるように

 

椅子が置かれていく     ここも面白いところですね

 

 

「みんなの力」を合わせれば何でも出来る     

 

そう思いたいが、現実の世界ではそうならないんだよね     高校の学園祭でクラスとして何をするか

 

女子ばかり9人集まって会議をするが、難航する     その様子は諺にある通りです

 

「船頭多くして船山に上る」    人間に「多様性」があったからこそ此処迄人類として進歩してきた

 

と思う     色んな考え方や才能が融合されて文化や科学が進んで生きやすい社会が生まれた

 

でも、その多様性のおかげ?でこういう小さな取り決めが長い時間を費やしても難航する

 

初めからこの会議を壊そうと思っている訳じゃない    

 

ただ、まとめようとする意識が皆んなに無いだけ     いや、一人だけ学級委員長の「足立洋子」に

 

だけはあった     

 

この「足立」さんが出て来た時ピンときた     この人何か違うモノを感じる

 

これまでに演劇に登場して来た人、私が出会った人とは違うオーラを感じるんですね

 

確かにこの存在感は委員長にピッタリです     強いリーダーシップを発揮する人ではないが

 

この人に任せておけば安心する     そんな信頼性がある      そのフワッとした個性が良い

 

面白いツッコミもある     Eスポーツ部の人に「そのジャージは必要ないんじゃない?」  と

 

さり気なく小声で言う     その優しい言葉に鋭さを感じて面白かったな

 

Eスポーツって一体何?     

 

「コンピューターゲーム上で行われる競技」をスポーツであると認定されたのは最近の事

 

汗は掻くかもしれないが、走り回る訳じゃないのでジャージはいらないよな

 

さて、この部活は運動系、文科系どちらに所属するんでしょうか   という余計な事を思うが

 

 

「みんなの力」を合わせて出来た事もあった

 

意見を出す時に「しりとり」で繋げる     これは凄い    それも五十音順に

 

さらに五七五で繋げていくという高度な技も披露する     ここまでくれば高校のクラスの会議という

 

レベルじゃないのでは    十分に技量をもった俳句の達人達による技能オリンピックだな

 

そういう人達が揃った会議は映像はいらないとしても、このやり取りを録音して残す値打ちのある会議

 

国語の学習教材としてとても価値あるものと思うね

 

「みんなの力」をこんな有効な使い方もある      「会議は踊る」とはよく言ったもんです

 

見ている方は楽しい     出ている人達が時間の無駄さえ感じなかったらそれでも良いと思う

 

 

途中でこの会議に入って来た男子生徒の存在はほとんど無視して良い

 

この高校、男女共学だったんだね

 

もはや、この高校、女子校だと思って良い    役に立たない男達はどこか遠くへ転校してしまえ

 

と思いたくなるほどイタイ奴だったな

 

女子のエネルギーだけ必要と感じる芝居です