月NOBUNAGA | とりあえずタカラヅカを絡める

とりあえずタカラヅカを絡める

とりあえずタカラヅカが好き

先週土曜日にNOBUNAGA/Forever Love!!観てきました。
NOBUNAGA、大好きな大野先生の脚本・演出だから期待MAXだったんだけどな〜なんか、全体的に肩透かし感が…ののらりす的に。
贔屓組(雪とか宙とか)じゃないからってわけじゃないと思う。
だってエド8大好きだもん。
ふたつ考えたことがある。

①主人公の選択(誰にするか)について
信長はまさおくんのやりたかった役だとどっかで読んだか聞いたかしたので、そりゃやるしかないよねって話だけど。
でもね、戦国三傑ってもうドラマでも映画でも舞台でも(もちろん小説、漫画アニメの類も)主人公であるべき時代は過ぎちゃったんじゃないかって思うの。
作者の創作の余地がなく、結局よくある話をなぞるだけになってしまいがち。それを打破するためには料理人とかルパン3世がタイムスリップするぐらいしないと(笑)
誰でもご存知の有名人は、作品のスパイスというか作品世界にリアリティを与えるくらいの役割がいいんじゃないでしょうか。

②視点について
エド8の時、主人公の人生を眺める視点は「ラジオ」(≒ガイ@まさお)だった。ラジオでロイヤルウェディングが中継され、デイビッド王子ご贔屓のアステア姉弟の踊る曲が流れる。
退位にあたっての国民への呼びかけもラジオで。
ラジオは、たとえ決められた答弁の原稿を読むだけにしても、ちょっとした言い淀みや声のトーンで発言者の心の内がみえる…というようなことを劇中でデイビッド王子が言っていた。ラジオ(≒まさお)がエド8の視点。

翻って、NOBUNAGAの視点は?象徴は?と考えると…なんだろう。
秀吉…光秀…帰蝶…とここまで考えて気づく。
きっとロルテスなんだと。
ロルテスの見たNOBUNAGA。ああ、だからタイトルが信長じゃなくてNOBUNAGAなんだ。すごく腑に落ちた。
実際のストーリーでも、ロルテスとオルガンティノや、ロルテスと弥助のところが面白かった(もっと見たかった)し、大野先生らしかった気がする。
せっかくロルテスなんてほとんど知られてない人を出してオルガンティノや弥助と絡めてるんだから、もっともっとロルテス自身の過去やロルテスと信長、ロルテスが見た戦国時代、その象徴NOBUNAGA、みたいなフィーチャーだったらよかったのに…

で、なんでロルテスわざわざ出したのにあんまり深掘りされてないのかっつーと、やっぱまさおくんサヨナラだから、いろんな組子(が演じる役)と絡めてあげたかったからとか?