人工授粉成功
5/1に人工授粉をした早生種の「紅姫」
5/17には親指くらいになっていました。
晩生種のヘイワードはやっと開花が始まったころなので開花に20日くらいの差があります。
5/17 実がついた早生種の紅姫
これが、やっと開花が始まった晩生種のヘイワードです。
晩生種ヘイワード(メス花)
やっと咲いたオス花トリム
オスとメスの花はよく見ると違いが分かります。
メスは真ん中に大きな玉(子房)があり、
オスは玉が小さく、葯(花粉)が多い。
花自体も全般にメスの方が堂々としていて大きめです。
メス花にも葯が付いていて花粉を出していますが、
これは虫を誘うための花粉で受精能力はないそうです。
左はメス、メスは中央の玉(子房)が大きい
右はオス
当園は一般的な晩生種のグリーンキウイ「ヘイワード」がメインで、
ほかに早生種の「イエローゴールド」と「紅姫」が一本ずつあります。
晩生種はオスメスとも開花時期がそろっているので、ほおっておいても実がなりますが、
早生種は相方のオス樹がありません。
花粉は一年程度の冷凍保存がきくので、今年の花粉を冷凍して来年の受粉に使います。
それで今日は来年の人工授粉のためにオス花の花粉を集めています。
オスの花を集めます
傘を逆さまに開いて花を切り落とすと楽に集まります
これからすぐに葯を切り取る作業に入ります
先の細いハサミで葯を切り取ります。
これを暖かい部屋で直射日光に当てずに乾燥させて花粉を取ります。
私はカレンダーを下に敷きましたが、なるべくツルツルした紙の方が無駄がありません。
新聞紙などは下に落ちた花粉がへばりついてロスが出ます。
切り取った葯を2~3日乾燥させます
葯が乾いたら、そのあと細かいフルイにかけて花粉だけを取り、
密封して冷凍します。
これだけの葯を集めても綿棒の先ひとつくらいにしかなりません。