片足無くした猫が笑う
「ソコ行ク御嬢サン
遊ビマショ」
首輪に繋がる赤い紐は
片足の代わりになっちゃいない
や や や や 嫌 嫌 嫌

列成す卒塔婆の群れが歌う
「ソコ行ク御嬢サン
踊リマショ」
足元密かに咲いた花は
しかめっ面しては愚痴ってる

腹を見せた鯉幟
孕んだのは髑髏

やい やい 遊びに行こうか
やい やい 笑えや笑え
らい らい むすんでひらいて
らい らい 羅刹と骸

一つ二つ三つで また開いて
五つ六つ七つで その手を上に
松の樹には首輪で
宙ぶらりんりん
皆皆皆で 結びましょ

下賤な蟒蛇墓前で逝く
集り出す親族争いそい
「生前彼ト約束シタゾ」
嘯くも死人に口は無し
や や や や 嫌 嫌 嫌

かって嬉しい花いちもんめ
次々と売られる可愛子ちゃん
最後に残るは下品な付子
誰にも知られずに泣いている

やい やい 悪戯しようか
やい やい 踊れや踊れ
らい らい むすんでひらいて
らい らい 羅刹と骸

三つ二つ一つで 息を殺して
七つ八つ十で また結んで
高殿さえも耐え兼ね
火傷を背負い
猫は開けた襖を閉めて行く

結局皆様他人事
(結局皆様他人事)
結局皆様他人事
(結局皆様他人事)
結局皆様他人事
(結局皆様他人事)
他人の不幸は知らんぷり!

やい やい 子作りしようか
やい やい 世迷えや世迷え
らい らい イロハニ惚れ惚れ
らい らい 羅刹と骸

一つ二つ三つで また開いて
五つ六つ七つで その手を上に
鳥が泣いてしまわぬ
内にはらへら
一つ二つ三つで また明日

一つ二つ三つで また明日
例えばどちらかが
好きになったとして
それを終わりと言うなら
始まりはどこでしょうか

例えばどちらかが
好きを辞めたとして
それが終わりと言うなら
始まりはどこでしょうか

始まりがどこにもないように
終わりもどこにもありません
想いは誰にも見えないから
このように歌にしてみたのです

「好きだよ」と言う度に
増える「好き」の気持ちは
きっと僕が死ぬまで
伝えきれないけど
君は云う
「それ以上は幸せすぎて
死んじゃうから。」

例えはつまらないので
廃止しました
申し訳「いや、
てかなんつーか難しい
言い方は止めにするわ」

互いを想い合うように
笑い、傷付け合うように
ぶつかり合う片思いが
競り合って両想いになるように

「好きだよ」と言う前に触れる
君の気持ちに見た事あるアホ面
「あれ…? 僕だ…。」
「ねえお願い…。キミといると、
死んじゃうかも。」

「好きだよ」と言う度に
増える「好き」の気持ちは
きっと僕が死ぬまで…
いや、死んでも残さず届けるよ
君がいなくなる前に
「良いよ?」
「いいの? 僕なんかで。」
「いいの。
もっと好きになって。」
僕ら終わらないように
「これは僕の進化の
過程の1ページ目です。」

抱きしめたいから
2本足で歩く
一人じゃ寂しいから
君と息するよ

「ねえママ、
僕好きな人が出来たんだ。」
“おめでとう”

会いたいよ ねえ君は今頃
誰の乳を吸って生きてるの?
言葉はもう覚えたかな?

「パパ、ママ、ニーナ…」
“よく出来ました。
今すぐ行くね。”
あれ? おかしいな…

君を抱きしめるために
浮かせた前足が
何故か君を傷つけ始めるんだ

覚えたての言葉だって
君に突き刺すナイフ
切り裂く人生

「じゃあアタシが
ナイフ放つ前のその口を
この口で塞いであげましょう」

相対のチュー
キミは今からアタシの息を
吸って生きてくの
言葉はもう唾液で錆びついた

ねえ君は今さら
僕の息を吸って
「大好き」だなんて
言ってみせるけど
それならもういっそ
ボンベのように一生
僕が吐く言葉吸って息絶えて
8月15日の午後12時半
くらいのこと天気が良い
病気になりそうなほど
眩しい日差しの中
することも無いから
君と駄弁っていた

「でもまぁ夏は嫌いかな」
猫を撫でながら君は
ふてぶてしくつぶやいた
あぁ、逃げ出した猫の
後を追いかけて
飛び込んでしまったのは
赤に変わった信号機

バッと通ったトラックが
君を轢きずって鳴き叫ぶ
血飛沫の色、君の香りと
混ざり合ってむせ返った
嘘みたいな陽炎が
「嘘じゃないぞ」って嗤ってる
夏の水色、かき回すような
蝉の音に全て眩んだ

目を覚ました時計の針が
鳴り響くベッドで今は何時?
8月14日の午前12時過ぎ
くらいを指す
やけに煩い蝉の声覚えていた

でもさぁ、少し不思議だな。
同じ公園で昨日見た夢を
思い出した
「もう今日は帰ろうか」
道に抜けた時
周りの人は皆上を見上げ
口を開けていた

落下してきた鉄柱が
君を貫いて突き刺さる
劈く悲鳴と風鈴の音が
木々の隙間で空廻り
ワザとらしい陽炎が
「夢じゃないぞ」って嗤ってる
眩む視界に君の横顔、
笑っているような気がした

何度世界が眩んでも
陽炎が嗤って奪い去る。
繰り返して何十年。
もうとっくに
気が付いていたろ。
こんなよくある話なら
結末はきっと1つだけ。
繰り返した夏の日の向こう。

バッと押しのけ飛び込んだ、
瞬間トラックにぶち当たる
血飛沫の色、君の瞳と
軋む体に乱反射して
文句ありげな陽炎に
「ざまぁみろよ」って笑ったら
実によく在る夏の日のこと。
そんな何かがここで終わった。

目を覚ました8月14日の
ベッドの上
少女はただ
「またダメだったよ」と
一人猫を抱きかかえてた
半径85センチが
この手の届く距離
今から振り回しますので
離れていてください

ただ回る事が楽しかった
このままでいたかった
ただ回る事を続けていたら
止まり方を忘れていた

周りの仲間たちが
自分より上手く回れるのを
仕方ないと一言
呟いて諦めたフリをしていた

半径250センチは
この手の届く距離
今から動き回りますので
離れていてください

から回る事も楽しかった
このままでいたかった
から回る事を続けてたら
報われると信じていた

周りの仲間たちが
自分より高く回るから
下から眺めるのは
首が痛いと拗ねたフリをしていた

半径5200センチは
この手の届く距離
今から飛び回りますので
離れていてください

どうでしょう?
昔の自分が見たら
褒めてくれるかな
目が回り軸もぶれてるけど

23.4度傾いて眺めた街並みは
いつの間にか見たことのない
色に染まっていた

半径6300キロは
この手の届く距離
今ならできる気がしますので
離れていてください

半径85センチが
この手の届く距離
いつの日か回り疲れたときは
側にいてください