マックを食べ終え、少し実家に寄ることに。
坊っちゃんが使っていた赤ちゃん用品をゴソゴソと探して袋に詰めていると…
姉が2階から降りてきました。
2回目の抗がん剤治療を終え、副作用に耐え、感染症から身を守るために2階で軟禁生活をしているのですが…
とうとう手術の日にちが決まったようです。子宮全摘です…
しばらく会えないから…と2階から降りて来てくれました。
副作用の痛みで昨夜は眠れなかったようでしたが、気丈に振る舞う姉。
自分の方がツライだろうに、私と赤ちゃんのことを気遣ってくれる姉。
少しだけお話をして「休めるときにゆっくりやすんでね、無理しないでね」と伝えて実家をあとにしました。
母に送ってもらって、お家に帰ってきました。
母は坊っちゃんが学校から帰ってくるのを待って、坊っちゃんと一緒におやつを食べて、宿題をしているのを見届けて、5時半にバイバイしました。
うちから実家までは車で片道一時間程度。それを今日は私の受診のために2往復してくれて、帰りに買い物もして帰ると言うので…遅い帰りになるし、疲れているだろうな…無事帰るといいな…と思っていました。
母とバイバイしてから、私は坊っちゃんと絵本を1冊読んで…18:20頃から夕飯を食べはじめました。
いつも通り、坊っちゃんとふたりでお話しながら夕食タイム
18:30頃、なんだかお腹が痛い気がしました。
お腹がはるのはいつもの事だし、気のせいかな?と思い食べ続けていると…
気のせいじゃない
めっちゃお腹痛い…子宮が痛い?横腹も痛い?生理痛みたいな腰痛もある?痛すぎてどこが痛いかわからない…
もう座ってご飯を食べていられないくらい痛みだして、私は食事を中断して床に倒れ込みました。
それを見ていた坊っちゃん。「だいじょうぶぅ?病院の先生よぶぅ?」と声をかけてくれました。
ママ「うん…たぶん大丈夫…ママ、お腹痛いからちょっとしばらくこうさせてて…坊っちゃんはご飯食べてしまおうね…」
坊っちゃん「わかった」ムシャムシャ…しばらくすると「あーお腹いっぱい、ごちそうさま」と声がしました。
坊っちゃんが私のそばに来て、いつもの元気なママじゃない、痛がってうずくまっている様子を見て何か声がかけたかったみたい…坊っちゃんもソワソワ…いつもの様子じゃなくなってしまい…
痛がっているママの横で坊っちゃんが発した言葉は…
「あーぁ、ひまだなぁ…もう1回ご飯食べようかなぁ」
朦朧としながらママ「いろいろツッコミどころまんさい…ご飯はさっき食べたよね…お腹いっぱいって言ってたよね…あと…痛がってるママの横で…ひまだなぁ…は…すごく…かなし…い…」
ここまで伝えて、さらに痛むお腹を押さえながら、痛みでしゃべれなくなり…とりあえず赤ちゃんに酸素を…と思い、大きく深呼吸ばかりしだすママ。
さすがにヤバイと悟った坊っちゃん。
ママも坊っちゃんの事が気になりながらも、何の痛みかわからない怖さでパニックに。かれこれ15分は痛い…お腹もはってる…どうしよう…頭をフル回転して考えました。
これは何の痛み?排便痛?
ちがう、そんな感じじゃない
逆子だからまわろうとしている痛み?
だといいけど…「お願い…まだ産まれないでね…くるっとまわるんだよ、頭を下にするんだよ…」と何度もお腹に話しかけた
赤ちゃんくるしんでない?ちゃんと胎動ある?
あ…お腹ははってるけど、ちゃんと胎動感じる。よかった
腰も痛い…生理痛みたい…
ちがう、今せいりない、妊娠中
でも坊っちゃん出産時は腰めっちゃ痛かった、うんちしたい感覚にもなった、これは陣痛?
陣痛の痛みなんて昔のこと過ぎて忘れた…けど本陣痛はもっともっと壮絶だった気がするから…じゃあ前駆陣痛??え?28週で前駆陣痛?早くない??
前駆陣痛だとして、このままおさまるといいけど…
何かちがうトラブルじゃないといいけど…
さすがに不安…どうしよう…
受診した方がいい?病院にでんわする?
いや、まだその決断は早い気がする、出血もしてない、破水もしてない、前駆陣痛っぽいだけ
パパにでんわする?
でも今月は仕事が忙しくて毎晩遅く帰ってきてる…帰ってきてもらっても…これから痛みが和らぐかもしれないし…忙しいのにそんなことになったら申し訳ないし…そもそも帰ってきてもらってもそばにいてもらって安心感は得られるけど何か痛みに対してできる訳じゃない…
母にでんわする?
いやいや、まだ、実家にも帰ってない時間、しかもまた来てもらったら今日3往復目になってしまう…疲れてるのに変に心配かけちゃだめだ…
そんな考え事をループしていると、痛みだして30分たっていました。
*30分の間に3回はお腹がはった。
*生理痛みたいな腰の鈍痛は変わらずある。
*お腹の痛みはめっちゃ痛い時と、痛いけどすこし和らぐときが交互にやってくる。
パパにでんわしよう…
坊っちゃんに「携帯とって…」とお願いして、パパに電話しました。何回かコールすると出てくれました。
私「もしもし…」
パパ「もしもし?どうした?」
私「今…忙しい?」
パパ「んー、今は休憩してたところだけど…大丈夫??」
痛みに耐えながら弱々しく電話する私にパパは異変を感じたようす。
私「おなか…いたい…帰ってこれるなら…帰ってきて…ほしい…」
パパ「わかった!いますぐ帰る!」
私「忙しいのにごめんね…」
パパ「いいよ!まってて!」
電話を切って、パパが帰ってきてくれるまでの、さらに30分間、症状は変わらず。
前駆陣痛と確定したわけではなかったけど、携帯で【前駆陣痛】と検索してみました。
- 姿勢を変えると痛みが和らぐ
姿勢を変えてみたらめっちゃ痛い姿勢と少し和らぐ姿勢があったけど、痛みは無くならない。
痛み出して1時間たった…お腹は5、6回はった。
あ…そういえばお薬飲んでない…リトドリン飲まないと…
坊っちゃんに「ママのお薬取って…お茶もってきて…」とお願いすると、もってきてくれました。
「ありがとう…」と言って飲もうとすると、車の音がして、走って帰ってくるパパの足音が聞こえました。
パパ「ただいまっ!大丈夫?ハァハァ…」
坊っちゃん「今薬飲んだとこ!」
私「うん…ごめんね、帰ってきてもらって…」
パパ「布団でよこになる?さむくない??」
私「痛くて動けない…でも…化粧は取りたい…」
坊っちゃんはママの「化粧は取りたい」の言葉を聞いて、ママのメイク道具を取ってきてくれました
ママのために何かしたかったんだよね…ありがとうね、坊っちゃん
(でもママがしたいのはクレンジングなんだ…お風呂場にあるけど、まだ行ける余裕ないんだ…)
坊っちゃんに「ありがとう」と伝えました。
ずっとママの近くで心配そうにしている坊っちゃんにパパは「今はそっとしといてあげようね」と言いました。
私も「大丈夫だよ、ありがとうね」と伝えました。
パパが帰ってきてくれてからもさらに30分は症状が変わらず…夕食を中断してからかれこれ1時間半たちました…
トイレ行きたいでも動けない
尿意と戦いながらよこになっていましたが、いよいよ我慢できなくなりましたもれる
意を決して、ゆっくり立ち上がりました。
ん?横になっているよりも痛みが楽だぞ…
このままトイレとクレンジングを済ませて布団で横になろう!
立っていると、お腹ははるけど、やはり横になっているより激痛ではない。
でもリトドリンを飲んでから45分くらいたつけど、お腹のはりはまだ頻回にある…
もう1錠飲んで、坊っちゃんと寝室で横になることにしました。
横になると、立っているときより痛みがある気がしましたが、ピークは確実に過ぎたな…という痛みに変わりました。
2時間くらい布団の中で痛みに耐えていましたが、だんだん睡魔が襲ってきて、ウトウトできるくらいになりました。
よし、このまま痛みが遠のいてくれれば…前駆陣痛だったんだな…。
そういえば坊っちゃんの時も出産前日に前駆陣痛が来て、どうしようもなく痛かったのに、いつの間にか眠れる痛さになっていたな…
とかそんな事を考えていると、いつの間にか眠っていました。
夜中に目が覚めると、痛みはおさまっていました。
あらためて【前駆陣痛】を検索する私。
28週で前駆陣痛がそもそもくるのか…心配でした。
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ネット引用
前駆陣痛は妊娠36~40週目から症状が現れることが多いですが、早い場合は妊娠8ヶ月目(妊娠28週~32週目)から、遅い場合は出産の数日前や数時間前に症状が出始めます。
前駆陣痛の場合は、以下のような症状や痛みがみられます。
- 下腹部が硬くなり、張りやすい
- 姿勢を変えると痛みが和らぐ
- 痛みの間隔が不規則
- 痛みの強弱に波がある
- 徐々に痛みが引いていく
- 重い生理痛のような鈍痛がある
- 腰が痛くなる
全部当てはまっている
頸管は3センチ弱あるって言われたから、そんなすぐには産まれないと思うけど…
怖いな…まだ産まれちゃダメだよ、赤ちゃん。1日でも長くお腹にいれるように一緒にがんばろうね。
おわり