- 父として考える (生活人新書)/東 浩紀
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私、若い頃
村上春樹が子供をもたないかなぁ~って
夢見たことがある。
村上春樹みたいな、偏屈なおじさんが
親になって、オムツの性能に気づいたり、
子育ての理不尽さに開眼したりして、ニヒリスティックなあの世界感を
子の育みというカテゴリーに向けさせたかった。
でも、
宮台真司と東浩紀が女の子の親になったから、いいや。
この二人は
世界中どこででも、好きなところで娘を育てられるっていうのに
よりにもよって滅びゆくこの日本で
子育てしている。
この二人なら、
スーパー、ハイパー、エリートに育成できるっていうのに
日本政府が行っている、おそまつな公共教育を
憂いている。
とどのつまり、それはいったいなぜなのかと問えば
二人の娘たちは
まぎれもなくこの社会の中で、他者と共に共生するのであり
他者なくして、わが子の幸福は約束されないから。
生きてゆくこの愛すべきコミュニティなくして
真の喜びは得られないから。
子供の幸福を
経済や学歴の価値観が支えていたのは、
思えばほんの一瞬のことだった。
宮台真司と東浩紀は、
子供が育っていく地域社会や、そこに生まれる雑多な人間関係こそ
本来、子供に授けるべき恩恵だと言う。
しかしながら
地縁を核にしたコミュニティを、とうに失った
今の子育て世代は
どこにも行き場がなく、せいぜい子の習い事やママサークルで知り合った
屁のような価値観でつながったグループでしか承認を得られない。
そこは、同調圧力と排除の恐怖が常に拮抗している
息苦しい世界。
そういう日本的空気から抜け出て
同質の集団で子供が居場所を確保するより、
「人生に不可欠な辛酸」の経験を
子供に積ませようと思った次第。

でも、すばらしい絵本の魅力で・・・・

「たまごにいちゃん」も「たまごねえちゃん」も
