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○find of happiness○

日々を楽しむ。
小さなシアワセ。

そんな感じのオリジナル小説を
のんびり描いています。。。

今回は、新月を通り越して満月まできちゃったので・・・(゚∀゚ ;)タラー

一気に一話からお話をあげてます。


先に一話目を読んでから、こちらをお読みくださいませ。



Crossways***1。









+o。。o+゚☆゚+o。。o++o。。o+゚☆゚+o。。o+



時を重ねる。

頑なな蕾が、陽の光を浴びて少しずつほどけてほころぶように。

人の心も、時間と共に移り変わってゆく。



「しゅうううう。オレ、ほんと今ほど馬鹿なのを悔やんだことはないよ・・・」


目の前で、悔し泣きをするトモダチになんて言葉をかけたらいいのか。


「一緒の高校行きたかった・・・。ずっとずっと一緒が良かったのに・・・」


「それ、誤解を招きそうだから訂正しようか?」


合格発表を一緒に見た帰り道。

人目も気にせず涙をこぼすノゾムの隣で。

そっとため息をつく。


「そりゃさ、担任には無理だって言われてたけどさ。オレめっちゃ頑張ってランクあげたじゃん?めっちゃ悔しいっ。人生で一番悔しいぃぃ。シュウと離れるなんて想像できないんだけど・・・もう、オレ卒業したくねぇ・・・」


「・・・高校が別でも、会えたりするだろ?ってか、泣いてる理由が不合格じゃなくてオレってどうなの・・・」


「会える?学校帰りに待ち合わせとかしてくれる?ホント?」



キミは女子か。



そうして、季節を重ねる。



Re:


ついに、バイクの免許取りました!

今度、後ろに乗せてやっから

一緒に旅しよーなっW400

シュウといろんなとこ行ってみたい!



Re:Re: 彼女といけよ



Re:Re:Re:彼女といけよ


それは別!!!




ほどなくして。

事故ったってノゾム本人から連絡が来て。

本人からなんだから重症ではないのは判っているのに目の前が真っ暗になって。

知らされた病院まで、どうやって行ったのか。

今でもその記憶は曖昧で。


フラッシュバックする。

助けてあげられなかった命と、ひとなつっこい笑顔が重なって。


病室で、包帯だらけのノゾムの腕をつかみながらボロボロ涙をこぼした。

受験に落ちたノゾムの泣きっぷりも超えるくらいの取り乱し方に、へらへら笑っていたノゾムが『なんか、ごめん・・・』ってしょんぼりしながら、言葉を失うほど。


人前で泣いたのは、たぶんこれが最初。


それでも、元気になるとまたバイクに乗ると言うノゾムと本気のケンカをしたり。


大人になって記憶をなくすぐらい一緒に飲んだり。


自分の店を持ちたいと必死に頑張るノゾムを応援して。


一番最初に、店舗のサイトを手掛けたのが彼の店で。

まぁこれはお仕事ではなくプレゼントだったんだけど。


デザイン事務所を構えた今は、大切な顧客のひとりになってくれて。


幸せな結婚をして、新たに大切な宝物を得た親友。



その昔。

オレらの知らないところで、守護天使なるものがあれやこれやと熱く語っていたことなんて知る由もなく。

めぐり巡って、大切な親友といろんな想いを共有する。


「あ、そうだ。これ、出産祝い。一月の誕生石はガーネットって言って深い赤い石なんだけどね。取引先でベビーリングを作ってもらったんだ。後で見てよ」


それと。

必需品が一番ってナギさんが言うから。

紙おむつのセットを自宅に送りつけるから、待ってて。


「ベビーリングとか。なんかおしゃれなモン用意してくれて・・・ありがとなぁ」


また涙腺が潤みそうになっているノゾムを見ていたら。

自然と言葉がこぼれてきて。



「ノゾム。今度、紹介したい人がいるんだ」


「えっ。なに、彼女できたの?」


「そういうんじゃないんだけど。大事な存在って言うかね」


おまえの近くにもいるはずだよ。

誰よりも近くで護ってくれている天使がね。

そして、今朝生まれたばかりの小さな命のそばにもきっと。


どんな風に伝えようか。




おまえなら、言葉通りに信じちゃいそうだけどな。




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最後まで読んでくれて、ありがとうございます。


『Crossways』

交差する想い。交差する道。


ひとりひとりは小さな存在でも。

つながってゆくと、とてつもなく強くなれたり。

生まれかわるほどの変化を見せたり。


誰かを信じるのは難しいかもしれないけれど。

信じることができた時に、人は変われるんじゃないかなって。

そんな想いをこめて描いてみました。


そして、人と人との出逢いは、見えないところで交差してつながっている。


生れた場所も年齢も関係なく、自分に必要な存在。

自分の大切な人とはちゃんとめぐり逢えると。

そう想います。


そうであって欲しいと、想います。


このお話を読んでくれているあなたと私も、実はどこかでつながっていたら。

楽しいだろうなぁ。



それではまた次の新月に。



    〇みつばち〇