寂しい気持ちになっていないかな。
1日のおわりには、誰しも誰かのこと想って
眠りについたり、眠れなくなったりするもの。
どうかな、うまく思い出せそうかな。
誰かのせいで眠れないきみは時として、好い存在だ。
それどころじゃないかもしれないけれどね。
そりゃたくさんあった方がなにかと、いいことかもしれないけれど、時間もお金も評価もね。
ひとつ/ひとりでも、しっかり通った自らに確固たるものだけあれば、しばしばたくさんはいらないね。
どんなにたくさんの人に色々な言葉で褒めてもらったとしても「しっくり」こないね、きみの沈黙のようには、って話だ。
きみのことたくさんの人がいろいろな言葉で褒めたとして、どうかな、きみにとっての誰かの、沈黙ほど何かを感じるだろうか。
あのこのもの言わぬ、いや、もの言う瞳以上にきみに通う言葉はもらえたかな。
どんなに多くの人に何を言われても、ひょっとして、大きな声では言えないけれど、きみにとっての誰かひとりの意志をもらえないのであれば、満たされることはないって思っていないかな。
もしそう思うことがあれば……とても素敵な価値あることだ。
祝福をして、その気持ちを捨て置かず育みきることだ。
大きな声では言えなくてもね。
あたたかくて苦いお茶を淹れて飲む。
木の皮を煎じたような味がして、その薬を飲むような感覚が好きだ。
薬に似たものは、わりに好きだ。
薬は、好きではない。
紙の夢を見る。
そのため、紙に対する経験値を得る。
朝目覚めたらわたしは、昨夜よりも、紙に通じた人間になっている。
眠るあいだも無とはせず経験する。
起きていようが眠っていようが、死ぬまでわたしたちはひとときも欠かさず、経験し続けている。
体験をしていなくても、経験し続けている。
お忘れなき、よう。
雨が降っていても傘をささない。
少し、濡らして帰る。
果物が買えない。
ここまで繋いできた、細く強く縒られた糸が見えるね。
その糸が穿けた微小の点の穴から差し込む、細い一条の光も。
気のせいでも偶然でもないから、その糸を決して離さないで、しっかり手繰ってくれよ……
きみに言っている。
なるだけひとりでいたいね。
会いたい人でない人には、会いに行かない。
会いたい人がいれば、会いに行く。
それ以外は必要としない……チキュージンとしては失格か、わたしがいま、チキュージンであるのなら。
たまにはほんの少しでも、早く眠ろうかなって。
最近前と同じ就寝時間でも外が明るいのだもの。
空が明るんできてから眠りに就くことは、好きではない。
長い時間眠らなくてもいいけれど、もしも眠るのなら、空が夜のうちに。
さまざまな生き物が鳴き出している。
シキ、シキ、シキ
風のぬるさが非常に恐ろしい。
季節が替わっている。
知らぬ間に季節が替わっているのだ。
殊に大人になってからは、季節は変わるものではない、替わるものだ、知らぬ間に。
(子どものころは確かに、季節は変わるものだった。境目がハッキリとして、彼らをしっかり区別し、去来したもの。感じられなくなったものを回顧して貴ぶわけではなく、成長して靴のサイズが変わるように、季節というものの変質の話をしている。)
優劣として言うつもりはないけれど、言葉が通じないのなら、無理に疎通する必要はない。
話を、しないでほしい。
言語の疎通、意思の限界。
場合により、一生にひとり出会えるどうかという人数だけれど、言葉が通じる人はいる……可能性は、ある。
きみの言うこと全部解るよって、同じ星のうまれだと。
だけどその出会いには確約も確信もないから、時として不安になって、人は多く普遍的な感覚に甘んじたりもする(個としての話をしているのに普遍的だなんてナンセンスでパラドクスでジレンマだけど)。
多くの人が怯え、普遍的な感覚、平均的な考えに甘んじるから、それがより普遍的なものとして確立していく。
普遍的な考えは普遍的だから、共有が易い。
きっとたくさんの人と共有できて、深く繋がれるような感覚の機会も多い。
それで本当の孤独は、癒えたのだろうか。
そんなものは忘れてしまうか、普遍的な孤独にとうに差し替えてしまったろうか。
とても、気持ちはわかるのだけれど、自分の言葉と世界で生きていくことを強く貫きたい、ようやく。
もちろん口語に限る話ではないけれど、自らの言語を理解できる、世界を同じくする人以外とは、共に在る気はない。
慰める寂しさもない。
寂しさがうまれる時があるなら、その同郷者/理解者の存在を認知した時だ。
他ならぬきみと共に居られないから、わたしは、寂しい。
というのは偏って、ちょっとした選民意識ぶってあらわしたことで、他の道もある。
理解者の多く在りそうな方向へ舵をとることや、両者の間、中立の考え方。
ただ、あえて極端に今は、こう考えていたい。
人生はゲームさ、って言おうか?
ヤハハ……
多く、誰かを想う話をした。
好きな人たちには、いつでも笑って楽しく過ごしてほしいもの。
どうか元気をだして。
さすってあげる。