常軌を逸することも、気を狂わせることも易い。
気が狂うほどの正気を見せろと言っている。くだらん。
 

ワァまたゲーノー事務所からお仕事お誘いがきたよ。
なりません芸能人、しません事務所所属。ゲームつくります。

本を読んだよ。
町田康『ゴランノスポン』短編集。
腐れナンチャラ、メシ喰うな、だね。違うバンドだけど。
うーん、なんという口語体甚だしさ! なんて疲れるんだろ!
舞城王太郎みたいだね。あちらはもっと短絡的なことを書いている風にして、若者向けだけれど。オカルティック・ナインだし(これ結局どうなんだ?)。
ゴランノスポン、起承転結や話の流れは意外にもしっかりしている話が多いのだけれど、着地が所謂『読者にゆだねる』感じが多くて。
読み進めている間は星新一のような痛快で疾走感のある短い話を読んでいるような気分なのだけれど、途中で舞城王太郎のような脱線(風のこと)をして、ついでに安部公房くらい巧みに描写された胸糞悪い人間が出てきて、それで、話がしっかり着地しないものだから、結局これは純文学なのかな? という感じになるね。
町田康にしか書けないものってことだね。さすが。
公房や王太郎にもそういうところあるのだけれど、結構深刻で切実かつ当然の本人の価値観や世界、死生観を描いているところもあるのだけれど、なんせ描写がチャラチャラした口語体で、気取ってない風は気持ちがいい。
ヘッセの『デミアン』ではそのとても言葉にすることが難しい、またあらわせたとしてどれだけの人が共感してくれるかもわからない死生観を、言葉というものを最大限に利用して切実に、全てを賭して著していた。個人的には自分のことが書かれているのかというほど共感もしたから、本当に感服して衝撃を受けた。
そのデミアンにも近い、個人的な死生観や価値観をゴランノスポンでも著しているところがあるのだけれど、誰から見てもあくまで「真面目に」「真剣に」言葉に向き合ったヘッセに対して、ゴランノスポンでは低俗な現代口語で、時には直接的な人物のセリフや思想として、時にはその死生観を反面教師としたような(著者の思う)価値のない人間を登場させることで、わかりやすく、というより相性が悪くわからない人でも断片を感じ取れるように描かれる。
デミアンはあまりにその主題に一辺倒、真面目に向き合いすぎているから(純文学てそういうものだけど)、価値観が合わなかったり、その性質を苦手としたなら読み進めることは難しいかもしれない。
ゴランノスポン……町田康は、先述した星新一的な楽しみ方をするも、まあ良し、舞城王太郎のようなチープな狂気を楽しむも、まあ自由、総合して町田康の魅力でもある下品なロックと楽しむももちろん良し、と間口は広く、あくまでサブリミナルに真意や自分なりの真理を描くところはかえって好感が持てる。
また、良いなあ、と思うことには、別に本人もそこまで深刻な計算をして書いていないかも、と、思わせるカジュアルさがまた親しみやすい。
読みながら笑ってしまうところもあったよ。

本のPalmmaisonも読み終わりました。
019
かつてのFUDGEをイメージしていて、写真作品寄りのファッション誌かなあと思っていたのだけれど、これはファッション誌寄りの写真作品集だね。
いくつかのテーマを持ったカテゴリに分かれていて、その区切りはブランドだけでなく、写真作品としての、カメラマンやモデル、ディレクションで区別されている。
ブランド名も一見してわからないものが多くて、隅っこに小さく書いてある。
大きく載っているのは、その写真のモデルやカメラマン、ヘアメイクやディレクターなどの、作品をつくった人たちの名前。
ブランド名も一見してわからないくらいだし、作品としての質を重視しているからあんまり服が見えない写真も多くて、いったいこの雑誌で気になったブランドのものをどう買ったら良いかもわからない。
と、ファッション誌ベースで考えているから一瞬思ってしまうのだけれど、多分気になったらPalmmaisonのウェブでこれらのブランドお買い物できるよっていうことなんだろうな。若しくは自分で調べておくれよと。
ブランドのみならず、モデルさんやカメラマンさんなど、気になる名前がたくさん識れた本だったよ。これで600円なら購読したいねえ。
keisuke kandaのあのちゃんさんの写真も撮っているマエカワマサヤさんという人、モトーラちゃん表紙の付属冊子でもたくさん撮っていたけど、ものすごくそのものを撮る人だな。シンプルな意味で。光とか、演出が最小限。
これは撮られる側からしたら素材が試されるのでドキドキするだろな……。
モデルさんかどうかなどは全く気にせず、Droptokyoに掲載されていたいい雰囲気の人を男女問わずたまにフォローしているのだけれど、こういうとこで1枚くらい、その人が突然出てきて驚くね。ハナイリキさんという男性が冊子に載っていたよ。

さて、今日もゲーム、しようかな。
昼からウイスキー飲んでね。