春休みのこと。

 

高1次女と中学卒業旅行と題して

2人旅をしてまいりました♪

 

行き先は「小田原・熱海」

 

旅の目的は

次女の好きな温泉と歴史探訪

魚料理を堪能することと

文豪ゆかりの地を巡ること飛び出すハート

 

 

三島由紀夫が愛した

ハンバーガーを老舗喫茶店

「ボンネット」でいただきました♪

 

心もお腹も満たされた

わたしたち母娘が向かったのは

「起雲閣」

 

 

1919年(大正8年)に別荘として築かれ

「熱海の三大別荘」と賞賛された

名邸が基となる起雲閣。

 

熱海市の指定有形文化財です。

 

 

1947年(昭和22年)に

旅館として生まれ変わり

熱海を代表する宿として

数多くの宿泊客を迎えられたそうです。

 

山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎

太宰治、舟橋聖一、武田泰淳など

日本を代表する

文豪たちにも愛された場所。

 

 

各お部屋に説明をしてくださる

スタッフの方がいらして

とてもわかりやすく

娘と2人で興味深く聞き入りました。

 

 

当時のガラスは表面に揺らぎがあり

(技術の過程により)

それもまた趣があって素敵でした。

 

階段は幅が狭く

やや急階段なのは

昔の日本家屋に多い設計ですね。

 

 

一面ガラス窓で

柔らかな日差しがはいり

四季折々の草木が楽しめる

お庭が一望できます。

 

 

館内の至る所に活けられた

お花もまた立ち止まって

鑑賞したくなるほど美しいです♪

 

 

洋館に移動します。

 

こちらは二代目の持ち主

根津嘉一郎氏により

1931(昭和6)年に着工

1932(昭和7)年に完成しました。


正面中央に暖炉がある

ヨーロッパのデザインを

基本にしていますが

「折上格天上」など

日本の神社仏閣に見られる

建築様式が用いられています。

 

また「喜」の文字をデザインした

中国風の彫刻や

シルクロード沿いで見られる

唐草模様の彫刻で飾られています。

 

 

壁紙は西陣織!

 

なんて贅沢なんでしょう飛び出すハート

 

 

太陽の光が存分に感じられる

サンルーム。

 

大きな窓とステンドグラスの天上

色鮮やかなタイルの床が特徴で

アールデコのデザインを

基調にしています。

 

 

今ほど紫外線が強くなかった時代。

 

日光浴は健康維持のために

欠かせない習慣だったそうです。

 

サンルームはそのような役割も

果たしていたのだと

教えていただきました。

 

 

こちらの洋間は

中世英国の「チューダー様式」に

「名栗仕上げ」を取り入れた

ヨーロッパの山荘風の

造りになっています。

 

暖炉の覆いには

サンスクリット語の飾り

入口の天井には茶室のように

竹が用いられるなど

和洋融合の設えです。

 

 

暖炉の上の彫刻は

オリエンタルな雰囲気。

 

 

和室も落ち着いた設えで

こちらで過ごした文豪たちの

写真や当時の品々が

飾られていました。

 

 

どのお部屋からも

手入れの行き届いた庭が

眺められます。

 

 

こちらの洋間は暖炉上方のスペード

ハート、ダイヤ、クラブを象った

模様をはじめ

草花の模様などが

洋館ではとても珍しい

螺鈿細工によって施されています。

 

 

ローマ風浴室は

1989年の改築の際

多くの部分で現代の材料に

改められましたが

ステンドグラスの窓や

テラコッタ製の湯出口などは

建築当時の物です。

 

 

こちらの日本間は

1918(大正7)年に着工し

翌1919(大正8)年に完成した

内田信也氏の別荘の一部です。

 

 

「床の間」や「付け書院」のある

当時では標準的なお座敷。

 

一枚板が贅沢に使われた廊下や

鴨居に建物への想いを感じます。

 

 

今日も素敵な夜をお過ごしください飛び出すハート

 

 

イベントバナー