2024年の12冊目。
「人は皮膚から癒される」
( 草思社 204ページ )
山口 創 著
11冊目はこちらです
つねに外界と接し
脳より先に快不快を判断し
わたしたちの行動や心理に
強い影響を与えている皮膚。
本書では
直接「触れ合う」効能はもとより
ただ「寄り添う」だけで
相手を勇気づけたり
元気づけたりするという
「皮膚がもつ「癒しの力」の
正体に迫る。
さらに
認知症に効果があるといわれる
ユマニチュードや
セラピューティックケア
タクティールケアなど
介護やホスピスの現場で
注目されている「触れるケア」の
効能についても言及。
実際に自分でもできる皮膚から
元気になる方法も提案する。
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臨床発達心理士であり
大学の教授である著者。
触角が感情に直結している
ということを
臨床の観点から講じています。
皮膚がストレスを感じること
皮膚を温めると心が温まること
精神的な病は体温制御が
難しいことなど
様々なデータを元に
とても興味深い内容でした。
触角を大切にしてきた
日本の育児や
介護の現場など
心理療法としての
ケアの有効性を説いており
家庭内ではもちろんのこと
整体師というわたしの仕事に
大きく生かせる内容で
とても良い学びになりました。