2024年の8冊目。


「英国紅茶の話」
(‎ PHP文庫 281ページ ) 

出口保夫 著

 

 

中高生の娘たちが

お誕生日プレゼントに

それぞれ一冊ずつ贈ってくれた本。

 

長女からの本はこちら↓

 
次女からは本書をいただきました^^
 
どういう訳か
2人とも偶然にも
英国に由来するもの。
 
個人的には
ゆかりのない国なのですが
これも何かのご縁でしょうか。
 

楽しんで読了しました。

 

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紅茶のある風景

英国紅茶の歴史

イギリス文学と紅茶

英国紅茶の人びと

比較「茶」文化考

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著者は

早稲田大学教授

英文学専攻であり

英国紅茶同好会会長。

 

紅茶の成り立ちから

歴史的な背景

ディケンズや

名作嵐が丘に登場する紅茶から

読み取れる逸話などが載っており

興味深い内容でした。

 

個人的には

5章にある

茶の比較文化論が面白かったです。

 

緑茶、紅茶、烏龍茶は

いずれも同じ茶葉であることは

(発酵の度合いにより変化する)

広く知られていることですが

「茶」の呼称の起源が

中国語の広東語系(陸路)

「cha(チャ)と

福建語系(海路)

「te(テ)」の系統を

引くものであるという指摘。

 

亜細亜方面へ広がる呼称と

欧州方面へ広がる呼称が

中国を起点に

語源を引き継ぎながら

独自に変化するのは

とても興味深いことと思いました。

 

また

著者ご本人が紅茶をこよなく

愛しているのを

文章の端々に感じます。

 

数年前に紅茶教室に

お世話になっていましたので

大まかなことは

知っていたつもりでしたが

また改めて

学んでみたくなる一冊でした。

 

娘たちからの

本のプレゼントは普段

自分で手に取らない分野のものなので

新しい扉が開くようで楽しいです^^