2024年の二冊目。

 

「海をあげる 」

(‎ 筑摩書房 256ページ ) 

上間陽子著

 

 

一冊目はこちらでした。

 

 

「海が赤くにごった日から

私は言葉を失った」


おびやかされる

沖縄での美しく優しい生活。
 

幼い娘のかたわらで

自らの声を聞き取るようにその日々を

強く、静かに描いた衝撃作。
 

【目次】
美味しいごはん
ふたりの花泥棒
きれいな水
ひとりで生きる
波の音やら海の音
優しいひと
三月の子ども
私の花
何も響かない
空を駆ける
アリエルの王国
海をあげる

調査記録
あとがき

 

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この本は

整体にお越しくださる

クライアント様に

最近読んで心に残った本と

ご紹介いただき手に取りました。

 

著者は

琉球大学教育学研究科教授。

 

普天間基地の近くに住み

1990年代から2014年にかけて

東京で

以降は沖縄で

未成年の少女たちの支援

調査に携わられています。

 

ラスト20ページほどを

丁度移動中の電車の中で

読んでいたのですが

泣き出して

嗚咽がでてしまいそうなほど

胸に迫りました。

 

涙が溢れないように

奥歯をぎゅっと噛みしめて

読みました。

 

あらゆる面で

どこか他人事だった

沖縄が抱えている問題を

読了後には

自分事になっていたのは

間違いありません。

 

大分

色々なことを理解し

受け止めることが出来るようになった

中高生の娘たちにも

シェアしたいと思った一冊です。