このお店を建ててくれた親友です。NO・2 | NONNONものがたり

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この不思議な館の中で起こる日々の出来事を紹介します

ブログ お店を建ててくれた親友です。NO・1 でK家の愛犬達を紹介しています。
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Kは、このお店を建ててくれた工務店(当時若い大工)です。
自宅玄関先で愛犬美容室を始めて約二年、少しずつですがお客様(固定客)も増え、やっと銀行に話を聞いてもらえるようになったころ思い切ってKに相談し現在の場所にお店を建てることができました。
すべて見切り発車、銀行の融資の見込みができる前にスタートし、Kにはとにかく安く(融資見込み500~1000万円)プレハブのような建物にパットサイデリア(古いCM)水回りさえあればと伝えました。
Kは私にいくらなら出せると聞き、希望額を伝えると、一度溜息をついた後、俺に全部まかせろと言ってくれました。
まだ若い職人だったK、社長である父親に許可をとり荒れ地の整地(土木作業)から看板作りまで、お店の図面も私の希望を聞きながら作ってくれました。Kは私に「初めて図面から木材の墨付け、行程の全てを俺が一人でかまう建物、最高傑作でないとダメなんや」と、単価を下げるためにメインの木材以外は全て倉庫の在庫、あまりもの(K、社長と大喧嘩)そして、職人の知人友人達に声をかけてもらい応援してもらいました。(Kの幼なじみの大工A、左官職人のT、建具サッシのKとO、設備工事のM) 
Kも当時たくさんの現場を抱えており、ほとんどが夕方から深夜の作業、きっと日当も出なかったのでしょう、そしていつも夜の作業のときは奥様がチビちゃん(息子さん)を連れてお弁当を持って来ていましたね。約二ヵ月間の工事、大工作業は二十日間ほどで仕上げてくれました。私も容赦なく手伝わされ簡単な大工作業ならできるように。

23年たっても寸分の狂いもないお店。
お店の天井

見えにくいですが壁に左官職人Tのサインがあります。
サイン

1993年 10月 8日 オープン (予定より一カ月遅れ)の前日、友人達が開店祝いのお花をたくさん持ってきてくれました。あらためてみんなにお礼をすると伝えると最後まで手伝いで残ってくれていたいたK、「そんなもんいらん、そのかわり頼むし潰さんといてくれ」と、それから私の希望額しか受け取らなかった(相当額の追加工事、設備があったはずです)Kにできるお礼、恩返しは、このお店を続けることと思っています。
開店時の写真


このお店を建てた数年後、Kの幼なじみである大工Aが大病を患って若くして天国に旅立ちました。
このブログを作っている時、Aの父親、柴犬のトキちゃんが爪切りに来てくれました。
不思議な気持ちです。Aもきっとこのブログを見てます。
トキちゃん

車に乗るトキちゃん