大切にしていたもの

言いなおせば、
たいせつにしているつもりだったもの

大切だと思っていたもの 


いま順々に、また突如として
奪われたように
感じてしまったもの
無くしてしまったようにみえるもの。




現実にはなくしてしまったことで
困ったり
不都合だったり
なくしてしまったことに付随して
不具合が生じたり
喪失感を深く感じていたり
なくしてしまったものの大きさに
いまさらきがついたり

すぐに取り返そうと頭が働き
心はついてくるのにやっとやっとだけど

いまは一部始終を見守っている


それらがぜんぶ
ちりになったみたいにかけらのひとつも
なくなったわけでは
ないのだと思うから



本当に大切なものは
ずっとずっと胸の奥に生きていく
ずっと一緒に生きていく




本当に必要なものならきっと、
いずれ懐に帰ってくる
願うなら、思わぬかたちであってもきっと

また会えるから

じぶんの心を縛らずにいたい。

叱らずにいたい。



反対にいまおなじように 



心の内側に
再び帰ってくるものがある


愛かもしれない


正義かもしれない


実現させたかった夢かもしれない


希望かもしれない





もしかしたら、もう会えなくなったものだと思っていた誰かのおもかげかもしれない


そうしてじぶんのルーツをおもいだしたり 


やりたかったことをもう一度おもいおこせたり


子供の頃に抱いていた純粋で新鮮な気持ちが蘇ってきたり




なくしたものの
反対側に目を向ければ
きっと
再びかえってきたものに気がつける。

本当に必要なものを

こんどは

じぶんのほうから

掴みにいくことだって

作っていくことだって

できるかもしれない。






内側を探して

希望の種を探してみて