セックスレスの夫婦を題材にしたヒューマンドラマ。すれ違う夫婦の行く末とは。

 

 

今回記録するのは2023年6月に放送されたドラマ「あなたがしてくれなくても」。

奈緒と永山瑛太、岩田剛典と田中みな実の二組の夫婦が織りなす複雑な人間関係を描く作品。

 

 

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奈緒演じるミチは建設会社に勤めるOL。夫の陽一はカフェの雇われ店長。二人はひょんなことから出会い結婚したが子供はまだいない。そろそろ子どもを考えていたミチだったが、そこに至るには大きな壁があった。

 

 

それはセックスレス。夫の陽一とはかれこれ2年ほどレスになっていた。原因ははっきりとしていないがミチが夫婦の営みをしようと試みても中々うまくいかない。陽一は元々マイペースな性格で感情を表に出すことが少ない。陽一がレスに対してどう思っているのかミチはいまいち理解できずにいた。

 

 

ところ変わって、ミチの上司であるマコトとカエデの夫婦もまたレスであった。こちらはミチらの夫婦とは逆で、妻であるカエデが営みに対して消極的。バリバリのキャリアウーマンであるカエデは、現時点で子供ができることに抵抗を感じ、マコトの思いを受け入れることをしなかった。

 

 

レスで相手が営みに対し消極的。そんな共通点を持つミチとマコトだが、上司と部下の関係である二人がそんな話題になるわけもなく、淡々と濛々とした日々が過ぎていく。そんな時、マコトはミチがレスであることを知る。酒に酔った勢いでミチがマコトに愚痴ったのだ。

 

 

それを聞いたマコトはミチが自分の理解者になってくれると感じ、自分もレスであることをカミングアウトする。こうして始まった二人の”レス戦友”関係。この関係が原因で二組の夫婦の形が変わることを二人は知る由もなかった。

 

 

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ここからネタバレ含みます。観たくない方は下の赤線までスクロール推奨。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論、カエデだけかわいそうな結末?に感じるのは否めないです。最終回は賛否の否が圧倒的に多いようですがしょうがないのかなと思うことも。(個人的にはよかったです)

 

 

というのも、ミチとマコトは最後の一線は超えていない関係でしたが、お互い惹かれあっていたのは確実です。そしてお互いに今の夫婦関係にしっかりとケジメを付け自ら離婚しています。お互いフリーになったのだから、もう我慢することなくミチとマコトはくっつけるはずだったのですが、、、、

 

 

ミチが選択したのは一人で生きるという道。マコトは離婚後に改めてミチに告白しますがフラれてしまいます。この答えに対しマコトは男らしく「フってくれてありがとう」と言い、一人になった途端膝から崩れ落ちます。内心ほぼほぼ付き合えるだろうと確信に近いものがあったはずなのでそれはそれはショックだったでしょう。

 

 

「俺なんでフラれた?」マコトがそう思ってもおかしくはなかったです。でもミチが選んだのは自分の力で生きていくという人生。ミチがマコトに抱いた感情は、自分の境遇とタイミングが合いまった一時の感情に過ぎないと思ったのでしょう。マコトのことはあくまで”戦友”と位置付けします。

 

 

そして一番の理由は、別れた後も陽一のことが心に残っていたこと。それは好きとか会いたいとかの次元の話ではなく、もはや情であったり、日常に刷り込まれた当たり前の光景に陽一があったことをミチは知ることになります。

 

 

ひょんなことからマコトの元妻であるカエデとも飲み友達になりお互いの過去の話や今からのことを話すのですが、カエデはどれだけ出来た女なんだって感じです。普通自分が離婚する原因となった女と酒なんか飲めないですよね。細かく言うと離婚の原因はほかにもあるしカエデにも落ち度がなかったかというとそんなこともないのですが、ミチの存在がいずれしてたかもしれない離婚を加速させ実現させたのも事実です。

 

 

そして二組の夫婦が陽一の勤めるカフェで一堂に会し話し合う最終回のシーン。マコトはデリカシーのかけらもなく、元妻の前で「俺は今もミチさんに魅かれている」と断言します。これカエデはどういう感情で聞けばいい?マコトのカスっぷりがうかがえます(笑)

 

 

そしてそのカス発言をしたうえで「でもミチさんの心の穴は俺には埋められない」と陽一に促すように残しその場を去ろうとします。ミチとカエデもその場を立ち去ろうと席を立ちます。この後の陽一のひとことでミチと陽一が元さやに戻るかどうかが決まりそうな大事なシーン。ここで陽一が出した答えは、、、

 

 

「忘れ物の傘があるから使って」

 

 

最後まで陽一は自分の感情を出すことができませんでした。

 

 

そして店を後にするミチとマコトとカエデ。別れ際にマコトが言います。

 

 

「俺はこっちだから」

 

 

続けてカエデも言います。

 

 

「私はこっち。ミチさんあなたは?」

 

 

もはやカエデはできた女過ぎて幸せになれる未来が逆に見えないタイプに感じてきました。最後には空気を読んでミチと陽一の関係修復を手助けしたのです。そしてミチは言います。

 

 

「忘れ物、、、」

 

 

ミチがカフェに戻ると陽一が店じまいの準備をしていました。ミチが戻ってきたことに動揺する陽一。外は雨が降っていたためミチは店内で足を滑らせ転びかけます。そこを陽一が肩を抱き支えると陽一は思わず口走ります。

 

 

「ミチ好きだ」

 

 

陽一の感情がぽろっとこぼれた瞬間でした。すぐに後ろを向き床掃除に戻る陽一。その姿を見てミチが一言。

 

 

「口が滑ったな」

 

 

その時のミチの表情はほっとしたかのような嬉しいような、なんとも言えない表情をしていました。

 

 

そしてミチと陽一は元さやに戻りまた一緒に生活してるような描写が流れドラマは幕を閉じます。

 

 

いやーカエデだけ救われない(笑)マコトは告って砕けてすっきりしたかもしれないけどカエデだけ救われない(笑)せめて離婚の原因になったミチとくっついてればまだ筋は通ったかもしれませんがミチは結局元さやに戻ったし。最終的な結果に批判が多くなるのもしょうがないと思います。

 

 

ただ個人的にはミチと陽一には戻ってほしかったのでこの結末は全然よかったです。多分少数派ですが、、、、。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-------ネタバレ終わり

 

 

 

久々に最後までしっかり追ったドラマで面白かった。同じような境遇の夫婦だったらより面白く感じるかもしれません。不倫経験者や不倫されたことのある人でまた解釈や感想が変わりそうですね。

 

 

ドラマ「あなたがしてくれなくても」。

人を選ぶかもしれませんが、俳優陣の演技が相まって没入できる作品です。

 

 

 

 

 

【個人的ポイント記録】

 

キャスト

★★★★★★★☆☆☆ 7

ストーリー

★★★★★★★★☆☆ 8

演出・演技

★★★★★★★★★☆ 9

音楽

★★★★★★☆☆☆☆ 6

不倫したくなる度

★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 2

親と見たら決まずい度

★★★★★★★★☆☆ 8

再見度

★★★★★★★☆☆☆ 7

おすすめ度

★★★★★★★☆☆☆ 7

 

 

レス中の夫婦は見るとちょい気まずいかも。

 

 

 

 

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