(※このブログは自分が観た映画を記録する為に綴っています。観てから数年経っていて記憶が曖昧なものもあります。映画の内容や登場人物の心情など、全て個人的な解釈となりますのでご了承ください。 )
今回記録するのは『Mrノーバディ』。ボブ・オデンカーク主演の洋画です。ジャンルはサスペンスアクションでしょうか。かっこいいアクション、強いお父さんが観れる作品です。妻1人、息子、娘の4人家族で平凡に暮らす男には、ある壮大な秘密がありました。
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工場で働く主人公ハッチは日々平凡な毎日を送っていた。彼の生活は実に淡白で、家と職場の往復のみ。毎日決まったバスに乗り毎日決まった仕事をこなす。毎朝妻と分ける珈琲も、薄い反応しかしない妻と息子もいつも通りの事だった。
ハッチは妻との関係は悪くなかったがよくもなかった。毎日する会話は決まって義務的なものだった。息子も思春期なのか、父親であるハッチに対して冷たく接していた。唯一ハッチにやさしく接していたのは娘だけ。それでもハッチは家族を愛していた。
そんなある日の夜中、ハッチの家に2人の強盗が侵入する。不審者に気付いたハッチはゴルフドライバーを手に持って対応する。しかしその時、二階で起きていた息子が勇敢にも強盗の1人にとびかかった。
息子に抑えられる強盗、自分に銃を向ける強盗を見て何を思ったのか、ハッチは息子に手を放すよう促す。息子は何故ドライバーで追い打ちをかけないのかと不満げだったが、渋々強盗を開放する。
強盗らは悪態をつきながらその場から撤退。奪われたのは少しの現金だけだった。
強盗が来てチャンスがあったのにも関わらず、立ち向かわなかったハッチに対し、妻と息子の対応は益々冷たくなった。それでも娘だけはハッチに愛情を表現し、ハッチもまた家族を愛していた。
強盗が来てから数日、またいつもの平凡な日々に戻ったかと思ったが、ある事件が起きる。娘が大切にしている猫のブレスレッドがなくなってしまったのだ。娘に対し「どこに置いていたんだ」と聞くと「ここ」と答える娘。
そこは、この前来た強盗達が奪っていった現金が置いてあった小物入れだった。ハッチは、娘の大切なものを取り返す為、内に秘めていた”強さ”を開放する。その選択が家族を巻き込んだ争いになるとも知らず。
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マフィアVS一家の主を描いた作品です。すぐにわかることですが主人公のハッチはとても強いです。そんな彼が過去に何をしていたのか、なぜ今、平凡な暮らしをしているのか。彼の目的は。そしてマフィアとの争いの行方は。
主人公の過去、人間性が徐々に明らかになっていくのが面白い作品です。マフィアは間違いなく悪ですが、じゃあ主人公ハッチは正義なのかと問われると難しいのがこの作品です。
家族に対し人並み以上に愛情を持つハッチ。彼の家族の守り方は決して正攻法ではないと個人的には思いました。でも強いから成り立っちゃいました。強いってずるいです。こんな戦い方彼にしか出来ないし、しようと思わないです。
随所に流れるBGM,音楽が作品をヒーローものっぽく演出して非常にかっこいいです。アクションも迫力があります。音楽と相まって思わず魅入っちゃいます。
戦闘シーンは少しグロイ表現がありますが、ギリかっこよさが勝ちます。血がしっかり描写されるのが苦手な人はきついかもしれません。
見所は序盤の平凡さと終盤の戦闘とのギャップ。中間を観てなかったら「これ同じ映画?」って思うかもしれません。オチに関しては個人的にそれでいいの?って感じです(笑)バッドエンドにはならないのでご安心を。
彼の名はMrノーバディ。家族を愛するごく平凡な男。危ないお父さんが好きな人には刺さる作品。
【個人的ポイント記録】
キャスト
★★★★★★★☆☆☆ 7
ストーリー
★★★★★★★☆☆☆ 7
演技
★★★★★★★☆☆☆ 7
音楽
★★★★★★★★☆☆ 8
鳥肌度
★★★★★☆☆☆☆☆ 5
かっこいい度
★★★★★★★☆☆☆ 7
再見度
★★★★★☆☆☆☆☆ 5
おすすめ度
★★★★★★★☆☆☆ 7
王道なドンパチアクションが観たい時におススメ。敵の倒し方に癖ありで戦闘シーンは観てて飽きない。家族の守り方は絶対に間違ってるので女性受けはどうだろう。男はこういうの好きな人多いはず。