(※このブログは自分が観た映画を記録する為に綴っています。観てから数年経っていて記憶が曖昧なものもあります。映画の内容や登場人物の心情など、全て個人的な解釈となりますのでご了承ください。 )

 

 

 

 

 

 

今回記録する映画は『プライベート・ライアン』。

舞台は1940年半ばの戦争時代。ノルマンディー上陸作戦が成功したものの各地では戦火が止むことはなかった。

 

 

 

物語の主軸を担うのは、激戦の戦場を生き延びたミラー大尉。優秀な部下と共に任務に就く彼の元に上官から一つの命令が下る。

「ライアン二等兵を救出せよ」

 

 

 

ライアン二等兵には3人の兄がいた。しかし、先の戦争で全員が命を落とした。「4人の息子全員を失うとなると息子たちの母はひどく悲しむだろう」そう考えた上層部はライアンを帰国させる手立てをした。そこで任務を与えられたのがミラー大尉だった。

 

 

 

ライアンは先の戦闘で行方不明になっていた。生死も定かではない。そんな望の薄い任務をミラー大尉は引き受けた。信頼ある7人の部下を引き連れてミラー大尉はライアンを救出しに戦場へと向かう。

 

 

 

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1998年公開の戦争映画です。この作品の見どころは冒頭の戦争シーン。20分程に渡り繰り広げられます。その描写はかなりリアルで銃や爆弾によって人が大量に死にます。”戦争とはこういうことなんだ”とはっきり表現した冒頭のシーンは衝撃を受けます。冒頭20分は戦争のグロさと救いの無さを観ることになりますが、戦争についての考え方が今よりも深くなることでしょう。絶対に戦争なんてしたくないと思うはずです。

 

 

 

主人公を演じるのはトム・ハンクス。優秀なミラー大尉を演じます。ミラー大尉は非常に優秀な軍人で彼によって救われた人は沢山います。彼はこれまでの人生で90人以上の部下を失いましたが、救った部下はその10倍はいると語っていました。

 

 

 

最初この作品を観た時に、なんでライアンだけ特別扱いされるんだと思ったことはありますが、これには当時の政治的な要素も絡んでいるようです。兄弟が戦争で戦死した場合、家系が途絶えてしまうことを理由に残された兄弟は保護される制度があったからです。場合によっては国民からの反発も考えられる繊細な問題であった為、軍はライアン救出を指示しました。

 

 

 

戦争映画なので仲間も死にます。それぞれがそれぞれの命を全うします。ライアンの為に。

自分ならなんで生きてるかもわからないやつの為に命をかけないといけないんだ、と反発しそうです。反発した部下もいました。でも最終的にミラー大尉を信じて共に戦場に向かいます。流石。

 

 

 

結末は、戦争の生み出す悲惨なものかもしれません。人によってはいい結末も人によっては悪い結末に。全員が救われるエンドは期待できません。

 

 

 

映画『プライベート・ライアン』。

1人で観て感傷に浸るもよし、誰かとみて語るもよし。古い映画ですが今見ても魅かれます。是非。

 

 

 

 

予告編