(※このブログは自分が観た映画を記録する為に綴っています。観てから数年経っていて記憶が曖昧なものもあります。映画の内容や登場人物の心情など、全て個人的な解釈となりますのでご了承ください。 )

 

 

 

 

 

 

今回記録する映画は『紙の月』。

宮沢りえさん主演のサスペンス映画です。

銀行員として働く主人公梅澤梨花。旦那とは共働き子供はいないが仲良く生活していました。梨花はある日、資産家の平林の家にあいさつに行くことに。そこでたまたま鉢合わせた平林の孫、光太と遭遇。2人はいつの間にか肉体関係を持ち不倫することに。

 

 

 

梨花は学生時代、海外の貧困者や被災者などに募金活動を行っていました。募金を送った子供から感謝の手紙が届くと、梨花はもっと多額のお金を募金する為、お小遣いを募金に注ぎ込んだという過去があります。梨花は光太との不倫を機に犯罪に手を染めていきます。

 

 

 

光太と会う為に化粧品を購入した梨花。金額は1万円。たまたま現金を持っていなかった梨花は、顧客から預かった預金から支払いをしました。その後すぐに自分の預金から1万円引き出し補完したことで、全く罪の意識がない梨花。彼女の行動はこれからどんどんエスカレートしていきます。

 

 

 

少しの額を少しの間借りるだけなら問題ない、そう考える梨花はどんどん金銭感覚がマヒしていきます。そして光太との不倫関係にも益々ハマっていきます。ある日、夫の海外転勤が決まりますが、梨花は「重大な仕事を任されている」と一人日本に残ります。光太と会う為に、、、。

 

 

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不倫と横領にハマってしまった、どこにでもいる人妻の物語。光太の為に悪事を働く梨花は、とても見てられません。正直宮沢りえさんくらい綺麗だから見れますが、りえさんレベルでなければ見るに堪えない女性です。若い男にハマって夫を裏切って犯罪を犯す。トリプルパンチですね。

 

 

 

この映画の面白いところは、人間が犯罪を犯す時、徐々に徐々に罪の意識が薄れていくのをうまく表現しているところだと思います。「これくらいならいっか」ってちょっとした軽犯罪をする人って実はたくさんいるかと。それの止まらなくなっちゃったのが梨花です。普通の人は止まるのですが梨花は不倫も同時進行だったので色々麻痺したんでしょうね。

 

 

 

梨花は決していい人ではないです。でも最後まで嫌悪感なく観れるのは、ある意味人間らしさ全開だからだと思います。梨花は、欲望のまま、欲しいものは欲しいと素直に行動する皆が憧れることを実現しています。同じことはしないけど、梨花の気持ちはわかると、共感できる人も少なくないのかもしれません。

 

 

 

物語のラストに関しては是非観て確かめてください。

梨花が犯罪に手を染めることがメインストーリーなので全体的にハラハラします。お金取られてるよ~と教えてあげたいシーンが沢山。

映画『紙の月』。ミステリアスな宮沢りえさんが楽しめる作品となっています。

 

 

 

 

予告編はこちら