(※このブログは自分が観た映画を記録する為に綴っています。観てから数年経っていて記憶が曖昧なものもあります。映画の内容や登場人物の心情など、全て個人的な解釈となりますのでご了承ください。 )

 

 

 

 

 

 

今回記録する映画は、『新しい靴を買わなくちゃ』。

主人公を演じるのは向井理さん。ヒロイン役は中山美穂さん。主人公の妹役に桐谷美玲さん。妹の恋人役に綾野剛さんが出演されています。

 

 

 

舞台はパリ。主人公のセンは妹のスズメの強引なお願いを聞きいれてパリに来ていました。スズメがパリに用事があるというのですが、どうしても付いてきてほしいというのです。我儘なスズメに若干腹を立てながらも付いてくる優しいセン。しかし、そんなセンの事をスズメはあっさり見捨てます。パリに到着してタクシーでホテルに移動中、「もうお兄ちゃんは要済み」と隙を見てセンを置いてきぼりにしてしまいます。センはまんまとパリで一人きりになってしまいました。

 

 

 

途方に暮れるセン。不幸はまだ続きます。センが道に落としたパスポートを女性が踏んづけてしまうのです。丁度ヒールの部分で踏まれてしまった為、顔写真がビリビリに破けてしまいます。パリに到着して数時間、パスポートを失ったセンはショックで茫然とします。しかし、この女性との出会いがセンのパリの旅を大切なものにするのです。

 

 

 

女性の名前はアオイ。パリ在住のフリーペーパー編集者でした。申し訳ないと謝るアオイ。センに大使館に行くことを勧め、わからないことがあればと、自分の連絡先をセンに渡します。取材に向かう途中だったアオイはその場を立ち去ろうとしますが、その時にアオイの履いていたヒールがぽきっと折れてしまいます。それを見たセンは持っていた接着剤で簡単な修理を行いました。

 

 

 

そんなこんなでパスポートの手続きを済ませホテルに向かうセンですが、肝心のホテルの場所がわかりません。場所を記したメモを持っているスズメに連絡しますが繋がらず。センはアオイに頼ることにしたのです。そこからセンとアオイの関係は深まっていくのです、、、。

 

 

 

-----

 

 

 

主人公センがパリに滞在する3日間を描く今作品。いきなりパリのどこかもわからない所に置いてきぼりにされたら、自分ならもっと怒ってしまいそうです。センは優しいお兄ちゃんですね。スズメがセンを連れてきた理由、パリに来た理由ももちろん明かされますよ。

 

 

 

ヒロインを演じる中山美穂さんが個人的にどタイプです←

パリという異国の地で日本人に出会うというのはそれだけで親近感が湧きます。2人の、特にセンのアオイへの第一印象はそんな感じだったのではないでしょうか。センの職業はカメラマン。編集者をしてるアオイと仕事の話でも通じるところがあり、話も合います。年齢こそ少し離れていますが、2人はお似合いな関係でした。しかし、センがパリに来たのは妹の為、しかもたった3日間しか居れません。この間に彼らの関係性がどうなるのか、是非確かめてみてください。

 

 

 

この作品の特徴は、登場人物が極端に少ないことです。ある程度セリフの量がある人物は10人にも満たないです。それなのにしっかり2時間観れる作品なのは役者さんの演技が魅入るものだからだと思います。そしてセンとアオイの会話や雰囲気が心地良いものだからでしょう。

タイトル通り、壊れてしまった靴の代わりに新しい靴を買うことになりますが、それはある意味、過去に執着をせず未来に向かって歩くことを揶揄しているのかもしれません。

 

 

 

映画『新しい靴を買わなくちゃ』。

甘酸っぱい思いをしたい人は是非。

 

 

 

 

予告編はこちら