こんにちは!


近年、

保育園で物を喉に詰まらせて

命を落とす子どもの報道が続いています。


子どもの死因の上位に

不慮の事故があり、

その中でも窒息による死亡数は

平成27年〜令和元年までの5年間で

上位に1〜3位には必ずランクインしています。

特に0〜2歳の窒息が多くを占めている状態ですアセアセ





という事で、

今回は絶対に知っておきたい

窒息解除法について

書いていきたいと思います。



そもそも窒息とはどういう状態の事かというと

食道を通って胃に流れていくはずの食べ物が

食道ではなく気道に入ってしまった事で

生じます。



気道の入り口には蓋があるため、

食べ物を取り込む時には

その蓋が閉まって食べ物が気道に

行く事を防ぐ機能があります。



ですが、

子どもはその蓋の機能が

未熟なため窒息を起こす危険性が

高いという事です。


また、子どもの場合

気管に物が入る手前で

食べ物が喉につっかえてしまい

息が出来なくなってしまう事も多くあります。


例えば沢山口に食べ物を詰め込んだり、
大きな物を無理やり口に押し込んだり…


特に幼児期では

嚥下(食べ物をごっくん)する前に

次々と口に食べ物を運んでしまいがちです。


適切な大きさのおかずや

しっかり噛んで飲み込むように

見守る事がとても大切です。



ではどのように窒息を解除するのか。




【背部叩打法】


○子どもをうつ伏せにして、
子どもの胃が解除者の膝辺りにくるように抱きます

○左右の肩甲骨の間を力強く何度も叩きます

【ハイムリッヒ法】


○子どもの後から、両腕を回します

○片方の手でおへそを確認します

○もう片方の手で握り拳を作り

みぞおちとへその間に握り拳を当てます


○子どもを上に持ち上げるイメージで

圧迫するように突き上げます

(胃内の空気を押し出す)



★ポイント

乳児の窒息の場合はハイムリッヒ法を

実施する事で、消化管を損傷してしまう

危険性があるため必ず背部叩打法を

実施します。


喉に物が詰まっているのが見えたとしても

指でかきだそうとする事で

より奥に入ってしまう場合があります。

まずは背部叩打法を実施する事を

おすすめします。



窒息かな?っと判断するポイントとしては

・喉を抑えて苦しそうにしている

・咳をする

・ゼーゼーした呼吸をする

・顔が青ざめてくる



この場合、処置に取り掛かる前に
救急車を呼んでおくと良いです。

よく、
「窒息かどうか分からないから救急車を呼びにくい」
と遠慮してしまう方がいますが、
仮に窒息していた場合は
1分1秒でその子の一生が決まります。


「なーんだ、窒息じゃなかったかダッシュ
と思える事ほど安心な事はありません。


窒息解除後は場合によっては
胸骨圧迫(心臓マッサージ)が必要になる
事があるので、
併せた知識を持つと良いと思います。


小さな命を守る皆さんが
事故による死亡数を減らすための知識に
少しでもなれば幸いですニコニコ