☆手形取引☆



特殊な為替手形


復習→為替手形とは、受取人(指図人)に対して、いくら支払う様に支払人(名宛人)に依頼した証券

    をいう。(振出人作成)



通常の為替手形は、登場人物が、三人でてくる。振出人と、受取人と、支払人。


ですが、振出人が、もう一役担っている場合がある。


振出人が、受取人の立場も兼ねている場合→自己受為替手形(じこうけかわせてがた)


振出人が、支払人の立場も兼ねている場合→自己宛為替手形(じこあてかわせてがた)



☆自己受為替手形


為替手形とは、受取人(指図人)に対して、いくら支払う様に支払人(名宛人)に依頼した証券

をいう。(振出人作成)。

→自己受為替手形とは、上記二行の赤字が、同一人物という事。

 すなわち、「~さん(支払人)、私(受取人)にいくら払って下さい。私より(振出人)」

 自分を手形代金の受取人とする手形です。



(例題) 当社は、S社に対する売掛金80,000円につき、自己を受取人とする為替手形をS社の引き受けを得て

     降り出した。



(解答)     <借>受取手形    80,000         <貸>売掛金    80,000

            資産 +                      資産  -

     

     「S社さん(支払人)、当社(受取人)に80,000円払って下さい。当社より(振出人)」

     自分が、手形代金の受取人なので、借方に受取手形。

     貸方に売掛金で、資産の減少ですね。

     何故、このような事をするかというと、 売掛金とは、いわば、口約束の様なものです。

     なので、形の無い売掛金を、形のある手形にしたいときに振り出す



☆自己宛為替手形


為替手形とは、受取人(指図人)に対して、いくら支払う様に支払人(名宛人)に依頼した証券

 をいう。(振出人作成)

→自己宛為替手形とは、上記二行の青字が、同一人物という事。

 すなわち、「私へ(支払)、(受取人)にいくら払って下さい。私より(振出人)

自分に手形の支払いを依頼するものです。

自分に向けて支払いを依頼するとは、ちょっと、解りかねますが、例を見てみよう。



(例題)  日本商店は、東京本社と、大阪支店を有する会社です。

      東京本社は、神戸商店から商品を掛けで10,000円分仕入れた。

      東京本社は、この掛代金の支払いを、神戸商店を受取人、大阪支店を支払人とする 

      為替手形を振り出して、支払った。


(解答)   <借>買掛金   10,000               <貸>支払手形   10,000

         負債 -                          負債  +


      「大阪支店さん(支払人)、神戸商店(受取人)に10,000円払って下さい。東京本社より(振出人)」

      大阪支店と、東京本社は、法律上は、一つの会社です。

      なので、大阪支店と、東京本社は、同一とみなす。

      実際は、この取引は、本支店会計なので、本店の仕訳と、支店の仕訳というものが存在しますが、

      今回は、本店と支店をまとめて、一つの会社ということで、仕訳一本で済ませました。