ベ-ス・フェイス(ビル・エヴァンス) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

Bill Evans "Bass Face"
作曲:Kenny Burrell

Bill Evans – piano
Harold Land – tenor saxophone
Kenny Burrell – guitar
Ray Brown – bass
Philly Joe Jones – drums

Recorded : May 27–30, 1976, Fantasy Studios, Berkeley
Album : Quintessence

トリオかソロで聴くことが多いエヴァンスのリーダー・アルバムの中では珍しく意外なメンバーも入ったクインテット演奏が聴けるアルバムからの一曲です。
メンバーを見てまず驚きますが、こんな構成が結果としてビル・エヴァンスの寛いだプレイを引き出しているように思います。
ケニー・バレルが作った曲のようですが、レイ・ブラウンが活躍する一曲で、エヴァンスのソロも同じころ吹き込まれた”Eloquence”に通ずる印象を受けます。
ブラウン・ローチ・クインテット(’54年~’55年頃)で良い味の演奏を聴かせてくれたハロルド・ランドが音色は少しかすれましたが、元気なソロを取るというのも時の流れを感じます。
エヴァンスのアルバムとしてはあまり人気がないようですが、なかなか面白い作品だと思います。