イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー(リッチー・カミューカ) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

Richie Kamuca - If I Should Lose You

Richie Kamuca - Tenor.
Pete Jolly - Piano.
Leroy Vinnegar - Bass.
Stan Levey - Drums.

Recorded : Forum Theatre, Los Angeles,CA, July 26, 1956
Album : The Route(Richie Kamuca Quartet)

元は”Richie Kamuca Quartet”で出されたようですが、この年の1月に吹き込まれたものとはメンバーが違うので、ワールド・パシフィクから”Various Artists - Solo Flight”というタイトルのコンピュレーション・アルバムとチェット・ベイカー/アート・ペッパーの同じ日に吹き込まれ”The Route”に入ったようです。また最近 Fresh Sound というレーベルから”Tenor Ahead"というタイトルのアルバムにも収められているようです。
レスター・ヤングの影響を受けたリッチー・カミューカはスタン・ケントンやウディ・ハーマン楽団で仕事をした後、西海岸でチェト・ベイカーやショーティ・ロジャースなどとスモール・コンボでの演奏やスタジオ・ミュージッシャンとして活躍します。その後東に戻りシェリー・マンの下で働き、再び西海岸に戻ったようです。
モダンジャズの一つの分類にイースト・コーストとウエスト・コーストと言うのがあり、主に東は黒人ジャズ、西は白人ジャズという見方は間違いとは言えませんが、同じプレイヤーでもこのように活動場所を移動するし、人種で分れているとも言えず、双方同じジャズを演奏するのですから影響し合っているので、単純に分類する事は出来ないと思います。
この曲、ピート・ジョリー、ルロイ・ヴィネガー、スタン・レヴィーの軽快にスイングするリズムーセクションの間をソフトに歌うリッチー・カミューカのテナーが気持ちよく泳いでいきます。

 

 

以前書いたこの曲の記事はこちらです。