Recado Bossa Nova by Roy Eldridge
Alto Saxophone – Norris Turney
Bass – Ted Sturgis
Drums – Eddie Locke
Piano – Norman Simmons
Tenor Saxophone – Budd Johnson
Trumpet – Roy Eldridge
Vibraphone – Milt Jackson
Recorded : 16 June, 1976, New York
Album : What It's All About
’11年生まれのロイ・エルドリッチは5才の時からピアノを弾き始めクラリネット、ドラムなどを経て11才頃からトランペトを吹き始めたようです。彼はトランペットの演奏スタイルを誰もが真似をしようとするルイ・アームストロングではなく、ベニー・カーター、コールマン・ホーキンスなどサックスプレイヤーの影響を受けたそうです。
彼はフレッチャー・ヘンダーソンのオーケストラでリード・トランペッターを務めたことがあるようですが、僕は彼の演奏は殆どJATPでの演奏を聴くことが多かったです。ノーマン・グランツが特に彼のトランペットが好きだったようで、このアルバムもグランツがプロデュースしています。
バディ・リッチのオーケストラを始め様々なメンバーと仕事をしているようで、彼のディスコグラフィーは多岐にわたり書ききれません。
高音域での早いパッセージなどを軽々とこなすプレイヤーで後続のディジー・ガレスピーやファッツ・ナヴァロ、ハワード・マギーなどに多大な影響を与えたと言われます。
ミルト・ジャクソンが入った後フルート(どちらのサックスが吹いているのか分かりません)が入るのでこのままテーマを吹くのかと思ったらゆったりロイ・エルドリッチがミュートでのメロを取ります。独特の音ですからロイ・エルドリッチとすぐわかります。
ロイ・エルドリッチは’30年代からプロとして活動するジャズの歴史を体現した重要な一人と言えるでしょう。
この演奏は65才の時のもので、彼の最後期の演奏と言えますが、年齢を感じさせない若々しいソロを聴かせてくれます。
LPのジャケットにミルト・ジャクソンが入っていませんが、多分CD化の際にボーナス・トラックとして入れられたものではないかと思います。
以前書いたこの曲の記事はこちらです。
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Eydie Gorme