アウト・オブ・ノーウェアー (レナ・ホーン) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

イメージ 1

 

Lena Horne & Teddy Wilson - Out of Nowhere (1941)

 

 
Emmett Berry (tp)
Benny Morton (tb)
Jimmy Hamilton (cl)
Teddy Wilson (p)
Johnny Williams (b)
J.C. Heard (ds)
 
今日は朝から氷雨がしとしと降っています。空も景色も灰色に沈むこんな日は、陽気な音楽よりしっとり落ち着いたものが似合います。
たまに早めのミディアム・テンポで演奏されることもありますが、スロー・ナンバーとして演奏されることが多いこの曲、好きなスタンダード・ナンバーの一つです。
レナ・ホーンという人は、’30年代から歌手、俳優として活動を開始しますが、アフリカ系アメリカ人ということで、人種偏見が強かったその時代の中で苦労したようです。彼女自身人種差別に反対する公民権運動にも参加するなど政治意識も高く、カメラに向かって微笑むことは白人に媚を売ることだと、笑顔を見せなかったため「Ice Beauty、氷のような美女」というニック・ネームがついたといいます。
僕自身は現役の彼女を知りませんが、気品のある美人で、彼女の大ヒット「ストーミー・ウェザー」は大好きです。
この曲では、テディ・ウィルソンのイントロでレトロな世界に引き込まれ、バンドの演奏の後に続くゆったりした彼女の歌がいいです。
 
 
以前書いた記事はこちらです。
BENNY CARTER 
Charlie Parker
Toots Thielemans & Sivuca