イット・クッド・ハップン・トゥー・ユー (ソニー・クラーク) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

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Sonny Clark - It Could Happen To You(1957)

 

Art Farmer (trumpet) 
Curtis Fuller (trombone)
Hank Mobley (tenor saxophone)
Sonny Clark (piano) 
Wilbur Ware (bass) 
Louis Hayes (drums)
 
薄日がさしてきたら、急に窓の外でツクツクボウシが元気良く鳴き出しました。先日までのあの暑さはどこへ行ったのか、今日はすっかり秋の気配です。
そんな天気とは関係ありませんが、昨日に続いてソニー・クラークで今日はこの曲です。
同じトランペットがテーマを吹いていますが、マイルス・デヴィスとアート・ファーマーでは大分感じが違います。どちらも決して陽気に吹いてはいないのですが、マイルスの方は多少自虐的に「まいった、まいった」という感じですが、アート・ファーマーの方はもう少ししんみりと歌ってます。
このテーマの雰囲気を続くソニー・クラークもハンク・モブレーもカーチス・フラーも最後まで引きずっていきます。
ソニー・クラークは日本にファンが多いと聞きます。確かに彼のピアノには健気さ、奥ゆかしさ、控えめなどという日本人が美徳とする感覚が他のジャズ・ピアニストより多く感じられます。