オランピアのアリアが難しい3つの理由 | アラゴラスの頭ン中

アラゴラスの頭ン中

読書とオペラをこよなく愛する主婦アラゴラスの徒然日記

ちょっと最近お料理の話題が続いたので、

もう一つ私の好きなこと、

オペラについて書いてみたいと思います。


私の好きな曲で、

「ホフマン物語」に出てくる

「オランピアのアリア」と言うのがあります。


オランピアという

自動人形(からくり人形のようなもの?)による、

コミカルなアリアです。


言葉ではちょっとわかりにくいと思うので、

まずは聞いてみてくださいませ





これは演出により、

生きているオランピアですが、

私が初めて観て、

デセイ演じるオランピアの

愛らしさに一目惚れした動画です。


オペラに詳しくない方でも、

これを聞いたら


「すごい!」


と思われる方、

結構多いんじゃないでしょうか?


で、前置き長くなりましたが、

今、恐れ多くも「オランピアのアリア」を

声楽のレッスンで勉強していまして。


専門学校時代からずっと、

あこがれの曲だったので、

練習できるようになって嬉しい反面、

これが想像以上に難しい!


と言うわけで、

どんな風に難しいのか、

私なりにまとめてみました。


もし、今この曲を練習してる方の

参考になれば嬉しいです。


①超高音がある


「オランピアのアリア」は

ソプラノの中でも最も高い声で歌う

コロラトゥーラ・ソプラノの曲。


有名なのだと、

「夜の女王のアリア」なんかがそれです。


あの、アアアアアアアアアアアアアーって曲。


わかるわけありませんね(笑)

こんな曲です





「オランピアのアリア」は

夜の女王ほどではないのですが、

ハイEs(五線譜の上のドの更に上のミ♭)

が出てきます。


これが出ない!


②全体的にキーが高い


全体的にキーが高いので、

ひたすら腹筋をつかって、

ちゃんとしたポジションで歌わないと

ピッチ(音の高さ)が落ちてしまいます。


このため、意外と腹筋勝負の曲。


③散々コロラトゥーラのフレーズが出てきたところで超高音を出さねばならない


これが一番の難関かも。


私は先生のご指導により、

発声練習ではハイEsが出るようになったのですが、

歌になると出ない。


散々コロラトゥーラのフレーズが続き、

更に高音続きでヘロヘロのところに

ハイEsの高音が出てくるので、

その前の部分をいかに力を抜いて歌うか

ってとこがカギになってくるようです。


デセイは簡単そうに歌ってますが、

実際はかなり体力勝負の曲。


私はこれまで何歌っても

声帯が疲れないのが自慢だったのですが、

この曲をやるようになって初めて

声帯の疲れと言うものを実感しました(^^;


道のりは険しいけど、頑張ります!