土曜日は、3週連続で宝満山へ。

前回調子よかったので、今回は三郡山まで縦走してみた。

元気な頃は、トレーニングによく歩いていたのだが、

病気になってからは「無理かな?」と、尻込みしていた。

 

やや早めに現地に着いて車を停め、

山を見ると頭に雲をかぶっていた。

しかし、歩き出すと、それほど涼しくはない。

比較的順調に登って山頂に着いた頃には、疲労して「もういいや」とも思った。

宝満山の上は晴れていた。

 

おにぎり1個で休憩した後、

「まあ、つらければ途中で帰ればよい」と縦走路に一歩を踏み出した。

歩き出してみると、上り坂がきついのだが、

懐かしいコースで、なにか「帰ってきたよ」と言いたい気分。

最初の仏頂山は木立の中で涼しく、

不定期にカツン、カツンと音がしていると思って様子を見ると、

近くの大木からのしずくが錆びた表示板に落ちていた。

誰もいない。

時折風が過ぎていく。

落ち着いて、いい空間だった。

「せっかく来たのだから、先に行ってみるか」と歩き出した。

 

この縦走路はアップダウンがあって、登りがけっこうきつい。

あと何回下って降りるかな、と記憶をたどった。

それは帰り道にまた登り返すことを計算することでもあり、

無理そうだったら帰るという計算でもある。

登りでこまめに休憩を入れるが、体調はまあまあだった。

 

縦走路は木立を縫っていくので、空はあまり見えないが、

三郡山が近づくにつれ、遠くから雷鳴が聞こえてきた。

「三郡山の頭が雲の下だったら、やめておこう」と用心しつつ行ったが、

着いてみると、拍子抜けした

山頂は快晴。

雷鳴は、遠くの雲の塊から響いているようで、

山頂で休憩しているうちに音もしなくなった。

ここからは筑豊など福岡県の北側の展望がある。

しばらく登っていない英彦山や鷹ノ巣山の連なりが見えた。

 

小休止後、来た道を戻る。

戻るうちにクライマーズハイではないが、

疲労感が体の痛みなどを忘れさせ、

往年の歩きの感覚を少し味合わせてくれた。

低山なので暑くて、シャツは汗でどろどろに濡れたけど、

歩きとおせたので少し自信が戻ったかなとも思う。

 

さて、本番の遠征では、どんな体験ができるのだろうか?

 

登山開始

 

宝満山の山頂からは、若杉山に至る縦走路が眺められる

 

縦走路の起点

 

仏頂山。しんと静まり返った癒しの空間だ

 

目的の三郡山

 

北側の眺め。中央右寄りに英彦山から鷹ノ巣山への連なりが見える

 

木々の力を間近に感じる縦走であった

 

三郡山にはウツボグサが咲いていた