ドラマ 『地面師たち』 | 福玉本舗〜ノンジロウのブログ〜

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 【再び土地価格が高騰し始めた東京。辻本拓海(綾野剛)はハリソン山中(豊川悦司)と名乗る大物不動産詐欺師グループのリーダーと出会い、「情報屋」の竹下(北村一輝)、なりすまし犯をキャスティングする「手配師」の麗子(小池栄子)、「法律屋」の後藤(ピエール瀧)らとともに、拓海は「交渉役」として不動産詐欺を働いていた。次のターゲットは過去最大の 100 億円不動産。地主、土地開発に焦りを見せる大手デベロッパーとの狡猾な駆け引きが繰り広げられる中、警察が地面師たちの背後に迫る。次々と明らかになる拓海の過去とハリソンの非道な手口。前代未聞の綱渡りの不正取引、迫りくる捜査......果たして 100 億円詐欺は成功するのか?(映画.comより)】

 Netflixで視聴。
 2024年配信。

 2017年に実際に起きた被害額約55億円に上る「積水ハウス地面師詐欺事件」をモデルとした新庄耕の同名小説をドラマ化したものです。

 地面師っていう犯罪にあまり興味がなくて配信されてもすぐには観なかったんですが、色々と高評価の声が芸能人からも聞こえてきて、とりあえずちょっとだけ観てみるかと思い観始めたら、あまりにもおもしろくて全7話(1話約50分)を一気に観てしまいました。

 ストーリーや脚本がすごくよくできていておもしろいんですが、何といってもキャスティングが最高でしたね。
 地面師グループの豊川悦司、綾野剛、小池栄子、ピエール瀧、北村一輝をはじめ、リリー・フランキー、山本耕史、マキタスポーツ、染谷将太、松尾論など個性派の名俳優がたくさん出演してます。
 人物描写が細かく描かれてるんですが、俳優がきっちりそれを演じていて非常にリアルかつ魅力的なキャラになってました。
 お笑い芸人のアントニーが北村一輝の子分の役で出てるんですが、こちらもなかなかよかったです。

 豊川悦司演じる地面師のリーダーのハリソン山中が作中で「ダイハード」の悪役ハンス・グルーバーに触れて、「極悪非道ながらもジェントルマンで、頭脳明晰、冷酷無比。ユーモアもペーソスも持ち合わせた実に魅力的なキャラクターだった」と絶賛するんですが、今作のハリソン山中がまさしくそういうキャラで魅力的でしたね。
 地面師の面々がそれぞれ全く違う個性でとてもいいんですよね。犯罪者なんですが、騙される方がホスト狂いの尼僧だったり、パワハラ野郎の嫌なやつだったりっていうのもあって、つい地面師サイド感情移入して観てましたね。

 刑事役のリリー・フランキーの演技も最高でした。

 色々なアクシデントが発生して随所にハラハラドキドキの展開もあったり、実にうまい伏線回収のシーンもあったりでほんとに楽しめましたね。

 ネットフリックスに加入されてる方はぜひ観てもらいたいですね。おすすめです。
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