【勤務先の不動産会社で営業成績ナンバーワンの川村俊介は、社長令嬢との結婚も決まって将来を約束されていた。しかし結婚式の前夜、渋谷で開かれたパーティで酩酊し、帰り道にマンホールの穴に落ちてしまう。深夜、川村は穴の底で目を覚ますが、思うように身動きが取れず、スマホのGPSは誤作動を起こし、警察に助けを求めてもまともに取り合ってもらえない。なんとか連絡が取れた元カノに助けを求めることができたが、自分のいる場所がどこかわからない川村は、「マンホール女」のアカウントをSNS上で立ち上げ、ネット民たちに場所の特定と救出を求めるが……。(「映画.com解説」より)】
2023年の作品。
WOWOWで鑑賞。
映画オリジナル脚本でしかもワンシチュエーションサスペンスということで結構期待してました。結論から書きますとツッコミどころ満載でちょっと残念な内容でした。
SNSを駆使してなんとか助けを求めようとする部分は今風でおもしろいし、主演の中島裕翔もジャニーズタレントでありながら、なかなかの嫌な奴を演じていてよかったと思います。
ただ主人公が結構偉そうな物言いの嫌な奴というキャラなんで、なんとか頑張って脱出してくれっていう気にならなかったですね。そこはマイナスだと思います。
あと無責任な情報を間に受けて、個人情報を晒したり、変に煽ったり、無責任な正義感で誰かを傷つけたり、尻馬に乗るアホなYouTuberといったSNSの危うさや問題点はリアルに描いてましたね。
ただ、後半真相が明かされるにつれてリアリティがなくなってきましたね。「世にも奇妙な物語」などで30分くらいでまとめる分にはちょうどよかったかなって印象です。
ということでここからはネタバレになりますのでご注意ください。
最初にツッコミどころ満載と書いたんですが、一番感じたのは犯人の目的がアレならば、薬か何かで眠らせた時点ですればよかったんじゃないかと。わざわざ携帯に細工したり、元カノになりすましたりなんてする必要性がまったく感じられなかったです。
そもそも黒木華はどうやって中島裕翔の犯行を知ったんでしょうか?
中島裕翔が実は別人だったというメイントリックはアリとして、元カノと思ってたのが実は黒木華でしたというのはなくてよかったんではと思います。欲張りすぎてかなりご都合主義な映画になってる印象です。