映画 『ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷』 | 福玉本舗〜ノンジロウのブログ〜

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 【車に乗った状態で何か月も放置された死体が森林地帯で発見され、現場に向かった刑事のマルドゥーン(アンドレア・ライズボロー)とグッドマン(デミアン・ビチル)。亡くなった人物が住んでいた場所は、遺品からレイバーン通り44番地だとわかるが、そこは2年前にグッドマンが担当した「ランダース事件」が起きた屋敷であった。彼らに強烈な印象を与えたランダース事件と死体の関連を調べようと屋敷を訪れた彼女は、そこでただならぬ気配を感じる。(シネマトゥデイより)】

 WOWOWで鑑賞。
 2020年公開作品です。

 清水崇監督が生み出したJホラー「呪怨」シリーズをアメリカでリブートした作品です。製作は「死霊のはらわた」「スパイダーマン」のサム・ライミです。

 タイトルや予告編にも「呪怨」という文言は一切使われてないのは何か事情があったんですかね?ただ予告編にはあの伽耶子の「あ」に濁点つけたような「あ、あ、あ、あ・・・」って声は入ってるんで匂わせてはいます。

 冒頭、例の家から慌てた様子で外人の女性が出てきて携帯で「今すぐ戻る」って話してます。その女性の後ろに伽耶子が立ってたり、家の前に置いてるゴミ袋から手が出てきて女性の足をつかんだりと「呪怨」感が出ててなかなかいい雰囲気で始まります。
 その後は舞台はアメリカに移って話が展開していきます。

 今作では冒頭の女性の家族とのちに同じ家に住む夫婦、不動産屋の夫婦、事件を捜査する女刑事とその息子の4つの家族が描かれます。時間軸の違うエピソードがごちゃ混ぜで描かれるんでちょっとややこしかったですね。

 伽耶子の家の一時的に住んでいた女性が伽耶子の呪いと共にアメリカに帰って、その家に呪いがかかって、そこに住む人たちやその家にかかわった人たちが呪われていくという設定です。
 伽耶子の呪いについては全然触れられてないんで、「呪怨」を知らない人が観たら一体なんの呪いかわからないでしょうね。

 伽耶子はほとんど出てこなくて死んだ人間がゾンビみたいな姿になって襲ってくる感じです。「呪怨」特有のじわーっと来る恐怖感はあまりなくて、海外ホラーにありがちな突然ドーンって驚かし優先の演出が多いです。

 よくあるB級ホラー映画で可もなく不可も無くって作品ですが、「呪怨」シリーズとして観るなら期待はずれですかね。