1939年8月22日


「それにしても医者になれる事を事々に感謝せざるを得ぬ。この青年も貧民階級から出た犠牲なのだ。どんなことをしても私は下層の人々のために働こう。

病気の人の相手をして自己満足するのが私の目的ではない。病的なものには私はもう心からの嫌悪を感じる。自分がその中から癒して頂いただけに「健全なもの」を何と貴び、それに何と引力を感じる事だろう。丁度花が太陽に向かう様に。だから私は人を、人の心を、体を、社会を、健全にするために一生を燃やしつくしたいのだ。」   神谷美恵子