ふんわりと受け止める、受け入れるような感覚 | nolinoli★riding the waves

ふんわりと受け止める、受け入れるような感覚




                  ~Feb 1 2017 Monte-Carlo, Monaco~



「土壇場の追い詰められた状況の時に人はよく(腹を括る)という言い方をする。腹を括れば覚悟ができるし、肝が据わったような気もする。しかし、(腹を括る)のは弱い人がすることであって、強い人は決して腹を括らない。

弱い人ほど自分の中での決め事も多いのも事実である。端から見るとしっかりとした考えがあるから強そうに見えるかもしれないが、実は弱い。その考え方は固定観念であり、弱いゆえに決めていないと不安になってしまうから決め事が多くなってしまうのである。逆に強い人は何も決めていない。軸はあるが定まっていないから一つのものに囚われることがない。

私は何かを決断する時の(腹を括る)という感覚を持ったことはない。いつも持っているのは、ぎゅっと縛るような感覚ではなく、ふんわりと受け止める、受け入れるような感覚だ。(腹を括る)より、(腹を開く)くらいの感覚でいるのがいいのかもしれない」