ミシガン州西部に暮らすマーガレット・トーム・ベカマは、同州にあるグランド・ラピッズ・カトリック・ハイスクールを1936年に卒業する予定だったが、母親のキャサリンが、がんになり17歳で退学した。父親レオは、長女だったマーガレットに「自分が外に働きに出る間、病気の母親の代わりに自宅で弟や妹の世話をしてくれないか」と頼んだ。当時、マーガレットには弟と妹が3人おり、そのうちの2人はまだ手がかかる幼い年齢だったことから、マーガレットは彼らの面倒を見るために高校を自主退学することを余儀なくされた。その後、マーガレットは米軍人のテッドさんと結婚し、2人の子供に恵まれた。長い人生の中で、小学校の事務員として17年間働いた経験もあった。4人の孫と1人のひ孫にも恵まれ、幸せな生活を過ごしてきたマーガレットだったが、高校を卒業できなかったことについては、いつも後悔を口にしていたという。そこで、マーガレットのいとこマリアンの娘が、なんとかしてマーガレットの卒業証書を出してもらえないものかと、当時マーガレットさんが通っていたグランド・ラピッズ・カトリック・ハイスクールに相談を持ちかけた。事情を聞いた高校側は、快くその頼みを引き受けてくれた。2015年10月29日、マーガレットは家族が見守る中、79年後に卒業証書を受け取った。やむを得ない家庭の事情により卒業できなかった事情を汲み取って、学校側は特別措置としてマーガレットに名誉卒業証書を授与した。長年悔いが残っていたのを、自分が老いてから叶える事が出来るってのは凄い事だと思う。
