南北戦争時代の潜水艦「H. L. ハンリー」 | 世界珍ネタHunter!

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南北戦争時代、アメリカ南部連合国のために戦った潜水艦 H. L. ハンリーは、1864年にサウスカロライナ州ノースチャールストン近くで沈没した。2000年になりようやく引き揚げられたハンリーは、司令塔のひとつに穴があき、小さな窓が壊れていただけでほとんど無傷の状態だった。船内で見付かった乗組員8人全員の遺体は骨折もなく、その死因は当初、窒息や溺死によるもだと思われていたが、新たな研究によって、自らが発した魚雷が爆発したことによる爆風のせいであることがわかった。ノースカロライナにあるデューク大学の研究者らは、潜水艦の縮尺模型のそばで爆発を起こして、その衝撃を計算した。さらに当時使われていたそのままの鉄のプレートに向けて本物の爆雷を命中させてみた。このデータを使って、人間の呼吸や爆発エネルギーの伝わり方を計算した。研究チームのミズ・レイチェル・ランスは、この爆発エネルギーが乗組員の肺や脳などの軟組織を破壊し、ほぼ即死状態だっただろうと言う。ハンリーの各乗組員が致命的な肺の外傷を負った確率は、少なくとも85%と計算している。

「これは水圧の犠牲者の典型的な負傷の仕方で、爆傷肺と言われます。白骨化した遺体にはなんの痕跡も残りません。残念ながら、そのときなにがあったのかを示してくれる軟組織は、この100年の間に失われてしまった。」
ミズ・ランスによると、爆傷肺は肺がホットチョコレートのようなどろどろの状態になってしまうことだという。爆発による衝撃波は、水中なら秒速1500メートル、空気中だと秒速340メートルで進むという。爆発の衝撃波は乗組員の肺を通過するとき、およそ毎秒30メートルに減速するという。普通の爆発の衝撃波は、0.01秒も続かないが、ミズ・ランスの計算によると、ハンリーの乗組員の肺は0.06秒以上衝撃波にさらされたようだ。
 「人間の肺のような気泡の集まりに、スピードが違うこうしたエネルギーが合わせてぶつかると、どちらかの速度が落ちて、肺によけいにダメージを与えてしまいます。だから肺がどろどろに溶けるという最悪のシナリオが起こってしまったというわけです。」
爆発の剪断力が、血液と空気の供給が出会う肺というデリケートな組織をバラバラにしてしまい、肺は血であふれ、たちまち乗組員の命を奪ったのだ。至近でこのような大きな爆発があると、脳にも致命的な障害が起こることがある。潜水艦ハンリーの最初で最期の戦闘ミッションは、南北戦争のさなかの1864年2月17日、チャールストン湾沖でのことだった。このとき、ハンリーは北軍の1200トン戦艦USSフーサトニック号を撃沈した。ハンリーは、フーサトニック号の船尾の下に60キロの爆雷をセットし撃沈させたが爆雷の影響を受けた後にハンリーも沈没した。

 

自走式の魚雷じゃなくて船首の先端に取り付けられた爆雷で、相手艦を沈める訳だけど・・・これって自分も水圧の被害を受けて大きいよね?