「私は大学で法律の事を学んで弁護資格も取得して弁護士になった訳だから、何も法律の事を知らない素人に裁判で負けるはずがない」
といったもので、その根拠は0。そもそも弁護士は全ての法律を知っているわけではないのに、自分の知らない分野迄仕事の欲しさから首を突っ込み損保から仕事を請け負う。訴訟事件の代理人を受任して、初めてその事件に関連する分野を徹底的に調べる訳だが、法律、工学、物理学等に知識を持った人間との裁判では付け焼刃の知識だけでは到底太刀打ち出来ず、裁判で敗訴する事になる。弁護士として必要なのは、訴訟になった時の敗訴リスク。もしも根拠もなしに強気で訴訟を進めていってしまった場合、引き際を誤って判決迄至って敗訴しまうケース。素人相手の裁判は楽勝だと思っていた訴訟も、相手の思わぬ主張に反論出来ずに窮地に陥って素人相手に敗訴判決という形で完全敗北してしまう。経験豊富な弁護士ならば提訴しても裁判に勝訴出来るのか事前にリスクマネジメントを行うが、若年の弁護士では強気のまま押し進めていってしまった結果、和解のチャンスを失い敗訴判決で愕然とする。これは、自分より下だと思って見下していた相手に返り討ちに遭ってしまったって感じだろうか。

